JavaTM Desktop System Release 2
は、オープンソフトウェアをベースとした、完全なデスクトップ環境を提供します。
最新のリリースノートについては、http://docs.sun.com を参照してください。
このリリースの Java Desktop System
に含まれるものを表 1–1に示します。
CD |
説明 |
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CD1、CD2、CD3 |
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CD4、CD5 |
CD1、CD2、および CD3 の内容のソースが含まれています。CD4 と CD5 は、インストール作業には必要ありません。 |
Documentation CD |
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既知の問題と回避策については、『Java Desktop System Release 2 問題の解決方法』を参照してください。 以下の表に、回避策がまだ明らかでない既知の問題を示します。
Java Desktop System
の PDF 形式および HTML 形式のマニュアルは、次の場所にあります。
付属の Documentation CD
Java Desktop System
の各国語版のユーザーマニュアルの中には、GNOME ヘルプブラウザに表示されないものがあります。 各国語版のユーザーマニュアルは、付属の Documentation CD または http://docs.sun.com から参照できます。
Documentation CD から各国語版のユーザーマニュアルを表示するには、次の手順を実行します。
Documentation CD をシステムの CD ドライブに挿入します。
好みの HTML ブラウザで README.html ファイルを開きます。
README.html の指示に従って、言語、トピック、希望するマニュアルを選択します。
http://docs.sun.com から各国語版のユーザーマニュアルを表示するには、次の手順を実行します。
次のページを開きます。
言語選択ボタンから、希望の言語を選択します。
言語選択ボタンは、そのページの「Search/browse within」領域の隣にあります。
希望のマニュアル名を「検索」フィールドに入力します。
表示されたリストから、希望のマニュアルを選択します。
このリリースの Java Desktop System
には、GNOME フリーソフトウェアコミュニティによって提供されるヘルプマニュアルを持つアプリケーションが含まれています。 Sun Microsystems 社(以降「Sun」とする)は、フリーソフトウェアコミュニティによって提供されるマニュアルをサポートしません。 また、フリーソフトウェアコミュニティによって提供されるヘルプマニュアルの完全性あるいは正確性についての責任も負いません。 次の表は、Java Desktop System
ヘルプブラウザで表示可能な Sun がサポートするマニュアルの範囲を示しています。
Sun 社は、サポートされないマニュアルの各国語版を提供しません。
この節では、Mozilla 1.4
のプラグインについて説明します。
Mozilla 1.4
では、Java
プラグインはデフォルトで有効になっています。 Java
プラグインが機能しない場合は、/usr/lib/mozilla/plugins ディレクトリで、次のファイルを指すシンボリックリンクを作成します。
$JAVA_PATH/plugin/i386/ns610-gcc32/libjavaplugin_oji.so
libjavaplugin_oji.so ファイルをコピーするのではなく、必ずシンボリックリンクを作成してください。 libjavaplugin_oji.so をコピーすると、 Java
はクラッシュします。
すべての Java プラグインを /usr/lib/mozilla/plugins ディレクトリにインストールします。
次に示す Sun 以外のプラグインも Mozilla 1.4
で利用できます。
Adobe Acrobat Reader
Macromedia Flash Player
RealPlayer
Mozilla
のプラグインについての詳細は、次の場所を参照してください。 http://plugindoc.mozdev.org/linux.html
次の表に、Ximian Evolution 1.4
に関する、よくある質問とその回答を示します。
質問 |
回答 |
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「ツール」-> 「パイロットの設定」を選択します。 |
同期の間、「パイロットの設定」 ダイアログを開いたままにしておく必要がありますか。 |
いいえ。しかし、gnome-pilot プロセスがアクティブであり、適切に機能していることを確認する必要があります。 |
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PalmOS 5 シリーズです。 |
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ファイルのアクセス権を調べてください。 USB の場合は ttyUSB0、シリアルクレードルの場合は ttyS0 です。 |
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はい。しかし、USB 経由で |
USB 経由での同期の間、何らかの問題が発生する可能性はありますか。 |
同期の間、PC が動作しなくなる可能性があります。 たとえば、Caps Lock LED や Scroll Lock LED が点滅します。 考えられる理由は、USB モジュール、カーネル、あるいは、ハードウェアに関連する問題です。 |
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「パイロットの設定」 ダイアログから 「コンジット」タブを選択して、「バックアップ」オプションを有効にします。 |
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Evolution はカテゴリの同期をサポートしますか。 |
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はい。ただし、デフォルトカレンダとタスクフォルダを |
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いいえ。 |
「リンクを送信」や「ページを送信」をクリックしたときに Evolution が起動しないように |
次の行を変更する必要があります。 pref("network.protocol-handler.external.mailto", true) この行を次のように変更します。 pref("network.protocol-handler.external.mailto", false) |
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この問題に対する回避策として、 |
CDE |
いいえ。 |
Java Desktop System
は、Unicode UTF-8 エンコーディングの言語をサポートする、Unicode 完全対応の多言語システムです。 Java Desktop System
は、UTF-8 以外の従来の言語のエンコーディングをサポートするための、コードセット変換も提供します。
ログイン画面の言語選択メニューには、ロケール名の代わりに、サポートされる Unicode UTF-8 言語名のみが表示されます。 Java Desktop System
は、Unicode への移行をサポートするために、従来のロケールを提供しています。システム管理者は、ログイン選択メニューに UTF-8 以外の従来のロケールをオプションとして追加することができます。
ログイン画面の言語選択メニューに表示される言語は、次のファイルで設定されます。 /etc/X11/gdm/locale.alias
サポートされる従来のロケールは、先頭に # 文字が付いたコメント行でこのファイル内にリストされます。 たとえば、日本語サポートは次のようにリストされます。
通常の行 |
コメント行 |
---|---|
Japanese ja_JP.UTF-8 |
#Japanese ja_JP.eucJP |
言語選択メニューのオプションとして ja_JP.eucJP を表示するには、locale.alias ファイルをテキストエディタで開いて、行頭の # 文字を削除します。
Unicode 多言語コンピューティングへの移行によって影響を受けるデータは、様々な方法でインポートおよびエクスポートできます。
システム管理者は、FAT および VFAT ファイルシステムタイプ用のマウントオプション (codepage および iocharset) を設定する必要があります。この種のファイルシステムタイプは、通常、Microsoft Windows のフロッピーディスク、zip ドライブ、リムーバブルハードディスクに使用されます。ただし、日本語ロケールでログインしたときは mount コマンドが自動的に iocharset および codepage を設定するため、特にユーザーが意識する必要はありません。
CIFS を使用して共有されるリモートの Microsoft Windows ファイルシステムや、SMB によって別のシステムからエクスポートされたファイルシステムにマウントするには、システム管理者がマウントオプションの codepage と iocharset を設定する必要があります。 たとえば、日本語 Microsoft Windows で使用されているファイルシステムをマウントするには以下のように設定します。
# mount -t smbfs -o username=foo,password=bar,codepage=cp932,iocharset=utf8 //server_name/share_name /mount_point |
Java Desktop System
は、SMB を使用して、UNIX および Linux システム上の遠隔ファイルシステムにアクセスできます。 エクスポートを行うサーバー側は、samba または同等のものを実行して、リモートファイルシステムをエクスポートする必要があります。 従来のデータが従来のエンコーディングで格納されている場合には、クライアント側でファイルシステムのエンコーディングを指定することができます。 ファイル名のコードセット変換は、自動的に行われます。
Microsoft Office
ファイルは、Unicode でエンコードされています。 StarSuite
アプリケーションは、Unicode でエンコードされたファイルを問題なく読み取りおよび書き込みできます。
Mozilla Composer
などの HTML エディタを使用して作成した HTML ファイルや、Web ブラウザによって保存された
HTML ファイルには、通常、charset エンコーディングタグが含まれています。 エクスポートまたはインポートしたあとの HTML ファイルは、
HTML ファイル内のエンコーディングタグに基づいて、Mozilla Navigator
Web ブラウザで表示したり、Mozilla Composer
を使用してファイルを編集することができます。
HTML ファイルは文字化けする場合があります。 この問題は、概ね次の理由によります。
charset エンコーディングタグが正しくない。
charset エンコーディングタグがない。
HTML ファイルの charset エンコーディングタグを見つけるには、次の手順を実行します。
Mozilla
を使用してファイルを開きます。
Ctrli を押すか「表示」をクリックして、「表示」メニューを開きます。
「Page Info」をクリックします。
charset 情報は、「 一般」タブの下に次のように表示されます。 Content-Type text/html; charset=us-ascii
文字列 charset=us-ascii が、ファイルの実際のエンコーディングと一致しない場合、そのファイルは壊れているように見えることがあります。 HTML ファイルのエンコーディングを編集するには、次の手順を実行します。
Mozilla Composer
でファイルを開きます。
「ファイル」メニューを開きます。
「Save As Charset」を選択します。
正しいエンコーディングを選びます。 Mozilla Composer
は、自動的にエンコーディングと charset タグを適切に変換します。
現在使用されている電子メールは、MIME charset タグでタグ付けされています。 Java Desktop System
のメールアプリケーションである Evolution
は、MIME charset タグを認識します。 したがって、エンコーディング変換を実行する必要はありません。
プレーンテキストファイルには、charset タグがありません。 ファイルが UTF-8 エンコーディングでない場合、エンコーディング変換を行う必要があります。 たとえば、繁体字中国語の big5 でエンコードされているプレーンテキストを UTF-8 に変換するには、次のコマンドを実行します。
iconv -f big5 -t UTF-8 inputfilename > outputfilename
また、テキストエディタ (gedit) で変換する文字エンコーディングの設定を行なって、ファイルを読み込むときに文字のエンコーディングが自動的に変換されるようにすることもできます。
次の表に、このリリースの Java Desktop System
でサポートされる言語を示します。
サポートされる言語 |
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英語 |
フランス語 |
ドイツ語 |
イタリア語 |
日本語 |
韓国語 |
スペイン語 |
スウェーデン語 |
簡体字中国語 |
繁体字中国語 |
ブラジルポルトガル語はユーザーインタフェースのみがサポートされます。
このリリースでは、デフォルトでは ATOK X 日本語入力方式の AUX 機能は正常に動作しません。問題となる AUX 機能には、ATOK パレット、システムライン、 文字パレット、環境設定、カスタマイザ、単語登録、辞書ユーティリティなどが含まれます。詳細は、『Java Desktop System Release 2 問題の解決方法』の「各国語化の問題」を参照してください。
次の表に、Java Desktop System
のうち、Sun がサポートしないアプリケーションを示します。
サポートされないアプリケーション |
説明 |
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グラフとフローチャート作成ツール |
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画像を編集する GNU 画像処理プログラム |
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画像を管理するデジタルカメラユーティリティ |
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画像のサムネイルをデスクトップに表示する画像ビューアとブラウザ |
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テレビ会議アプリケーション |
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プロジェクトスケジュールの管理用ツール |
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動画を再生できるマルチメディアプレイヤー |
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プログラマのための汎用的な拡張可能なエディタ |
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単語の定義および正確なスペルを調べることができるオンライン辞書 |
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フローチャート、地図、UML 図など、数多くの図を作成できる図形エディタ |
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ディスクの中身を視覚的に表示できるディスク解析プログラム |
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さまざまな地域の現在の天候を表示する天気予報プログラム |
次の表に、Java Desktop System
のアプリケーションのうち、Sun がサポートしない Sun 以外の製品を示します。
Sun 以外の製品 |
説明 |
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PDF (Portable Document Format) 形式のファイルを表示できる |
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Web 上で対話式にマルチメディアを再生できる |
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一般に使用されている、さまざまな形式のメディアファイルを再生できる |
次に、Sun がサポートしないゲームを示します。
Freecell
GTali
Gataxx
Glines
Gnect
Gnibbles
Gnotski
Iagno
Mahjongg
Mines
Robots
Same GNOME
Stones
Tetravex
次に、Java Desktop System
の製品の更新をダウンロードできる場所を示します。 http://jdsupdate.sun.com
次に、Sun が提供するカスタマサポートサービスを示します。
保存場所 |
説明 |
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技術サポートセンター |
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グローバル保証サポート |
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http://www.sun.com/service/support/software/desktop/index.html |
ソフトウェアサポートサービス |
インストールと設定のサポート契約は、契約者が標準インストールを使用していることを前提としています。 標準インストールとは、製品の対象範囲に含まれる、あるいは保守用 Web で提供されているパッケージだけをインストールした Sun Java Desktop System 販売製品を指します。
インストールと設定のサポート契約は、標準インストールに対してのみ履行されます。 契約申し込みをした後、契約者が標準インストールを変更した場合、契約者はその事実を速やかにサポート提供者に通知する必要があります。 サポート提供者が、インストールと設定のサポート契約の変更を受け入れなかった場合、あるいは、契約者が変更を報告しなかった場合、サポート提供者は例外的に、変更の通知後すぐに、インストールと設定のサポート契約を解除する権利があります。