Sun Java Desktop System Release 2 インストールガイド

CD からの Java Desktop System のインストール

この節では、Java Desktop System インストールパッケージに含まれる CD を使って、Java Desktop System をインストールする方法を説明します。

次の手順を実行します。

  1. CD 1 を CD ドライブに挿入します。

    システムが起動し、次のオプションが表示されます。

    • Boot from Hard disk (ハードディスクから起動)

    • Installation (インストール)

    • Installation — ACPI Disabled (インストール — ACPI 無効)

    • Installation — Safe Settings (インストール — 安全設定)

    • Manual Installation (手動インストール)

    • Rescue System (復旧システム)

    • Memory Test (メモリーテスト)

  2. Java Desktop System の新しいインストールを実行するには、矢印キーを使用してインストールオプションを強調表示し、Enter キーを押します。

  3. Configurator は「Software Evaluation Agreement」ダイアログを表示します。 「Accept (同意する)」をクリックして、インストールを続けます。 「Accept (同意する)」をクリックしないと、インストールを続けることはできません。

  4. 「Language Selection (言語選択)」ダイアログから言語を選択し、「Accept (了解)」をクリックします。

  5. Configurator はシステムを解析します。 Linux がシステムにインストールされていない場合、Configurator はハードウェアのインストール設定を表示します (手順 8 の例を参照)。

    一方、Linux がシステムにインストールされている場合、Configurator は次のオプションを表示します。

    • 「新規にインストールする」

      このオプションは、Linux がシステムにインストールされていない場合、あるいは、現在インストールされているものとは異なるバージョンの Linux をインストールする場合に選択します。

    • 「既存のシステムの更新」

      このオプションは、現在インストールされているバージョンの Linux を更新する場合に選択します。 このオプションは、既存のシステム構成の設定を可能な限り保持します。

    • 「インストールしたシステムの起動」

      このオプションは、現在インストールされているバージョンの Linux が再起動できない場合に選択します。 このオプションを使用して、手作業で再起動の問題を解決することができます。

    • 「インストールを中止する」

      インストールを中止するには、このオプションを選択します。

  6. 「新規にインストールする」を選択し、 「了解」をクリックします。

  7. Configurator は、次のソフトウェアオプションを表示します。

    「デフォルトシステムに StarSuite をインストール - 日本、中国、韓国および台湾専用」

    「デフォルトシステムで StarOffice をインストール - その他の国用」

    適切なオプションを選択して、「了解」をクリックします。

  8. 次に、システムのインストール設定が表示されます。

    以下に例を示します。

    • モード — 新しくインストールする

    • キーボードレイアウト — 日本語

    • マウス — PS/2 マウス (Aux-port)

    • パーティション — パーティションをフォーマットする : /dev/hda6 9.3 GB、(/, reiser) および パーティションをフォーマットする : /dev/hda5 196 MB、(swap)

      デフォルト設定を変更するために「パーティション」をクリックすると、Configurator はハードディスクを検査し、次のオプションを表示します。

      • 「提案をそのまま受け入れる」

      • 「提案を変更して基本的なパーティションの設定をする」

      • 「カスタムパーティション設定をする」

      「提案をそのまま受け入れる」を選択し、「次へ」をクリックします。


      注 –

      デュアルブートシステムを作成する場合、パーティションの設定は重要なインストール手順になります。 詳細は、パーティション分割時の推奨ガイドラインを参照してください。


    • ソフトウェア

      • 「デフォルトシステムに StarSuite をインストール - 日本、中国、韓国および台湾専用」

      • 「GNOME 拡張機能」

      • 「StarSuite」

      • 「ヘルプとサポートに関するドキュメント」

      • 「グラフィカル基本システム」

      「ソフトウェア」をクリックすると、Configurator は次のソフトウェアオプションを表示します。

      「デフォルトシステムに StarSuite をインストール - 日本、中国、韓国および台湾専用」

      「デフォルトシステムで StarOffice をインストール - その他の国用」

      適切なオプションを選択して、「了解」をクリックします。

    • ブートローダー — 1.IDE 9.54 GB, dev/hda から起動する。

      「ブートローダー」をクリックすると、Configurator は次の起動オプションを表示します。

      • 「GRUB を /dev/hda のマスターブートレコード (MBR) にインストール」

      • 「起動用フロッピーディスクの作成」

      • 「GRUB を使用しません (他のブートマネージャーが必要です)」

      • 「GRUB を他のパーティションにインストールする : /dev/hda」

        適切なオプションを選択して、「了解」をクリックします。

        あるいは、構成プログラムが示す起動オプションをそのまま使用します。

    • タイムゾーン —アジア / 東京

    • 言語 — 日本語


    注 –

    インストール作業中に次のアクションをとることができます。

    • インストールを続行するには、「了解」をクリックします。

    • インストールを続行する前にインストール設定を変更するには、「変更」をクリックします。

    • インストールを中止するには、「インストールを中止する」をクリックします。


  9. 「了解」をクリックして、インストールを続けます。

  10. インストールと今までの選択すべてを実行するには、「はい、インストールします」をクリックします。

    Configurator がハードディスクの準備をしていることを示すメッセージが表示されます。 インストールが始まると、次のような区画を持つ画面が表示されます。

    • 現在のパッケージ

      インストールパッケージの名前、説明、サイズと共に、インストール済み部分のパーセントを示すステータスバーを表示します。

    • インストール

      CD からのダウンロードが終了した割合 (%) とダウンロード完了までの予想時間を表示します。

    • インストールログ ( 抜粋 )

      現在システムにインストール中のパッケージすべてに関する実行状況を表示します。 CD 1 からパッケージがダウンロードされた後、 Configurator は、基本インストールが終了し、システムが再起動することを示すメッセージを表示します。

      システムが再起動した後、CD 2 を挿入するよう求めるダイアログが表示されます。

  11. CD 2 を挿入し、「了解」をクリックします。

    CD 2 のパッケージをインストールするとき、CD 3 を挿入するように求めるダイアログが表示されます。

  12. CD 3 を挿入し、「了解」をクリックします。

    CD 3 からすべてのパッケージが正常にインストールされると、 Configurator は、システム管理者 root 用のパスワードの入力を求めるプロンプトを表示します。


    注 –

    必要なときに参照できるよう、パスワードを控えていてください。 root としてログインする必要があるのは、システム管理を行うときだけです。


  13. root のパスワードを入力します。

  14. 確認のためパスワードを再度入力して、「 次へ」をクリックします。

    次に、新規ユーザーの追加を求めるプロンプトが表示されます。 このオプションはネットワーク環境では任意入力です。

  15. 追加するユーザーの名前、名字、ログイン名、およびパスワードを入力して、「次へ」をクリックします。 入力した内容で、ユーザーアカウントが新たに作成されます。

    Configurator は次のようにデスクトップ設定の初期化を開始します。

    • 「テキストモードのみ」 - グラフィックなしのデスクトップ

    • 「グラフィカルデスクトップ環境」

  16. 「グラフィカルデスクトップ環境」を選択して、「了解」をクリックします。

    ネットワークに接続されていないスタンドアロンインストールの場合、Configurator はローカルのプリンタを検出しようとします。

  17. ローカルプリンタがシステムに接続されている場合、「はい」をクリックします。 接続されていない場合は、「検出をスキップする」をクリックします。

    Configurator はシステム構成を書き込み、次のハードウェアデバイスのインストール設定を表示します。

    • 「ネットワークインタフェース」

    • 「プリンター」

    • 「モデム」

    • 「ISDN アダプタ」

    • 「サウンド」

  18. インストール設定を変更するには、「変更」をクリックします。 設定をそのまま使用する場合は、「次へ」をクリックします。

    設定が正常に保存されたというメッセージが表示され、システムが自動的に再起動されます。

  19. CD 3 を取り出します。

  20. ログイン画面で、新規ユーザーに設定したユーザー名とパスワードでログインを行います。

これで、Java Desktop System を使用できます。

次のデスクトップオブジェクトが表示されます。

Java Desktop System の使用を始めるにあたって参考情報が必要な場合は、『Java Desktop System Release 2 クイックスタート・ユーザーズガイド』を参照してください。