GNOME 2.2 システム管理 (Linux 版)

vfolder とメニュー

一般的に、「vfolder」は、システム上の物理的な場所 (1 箇所または複数) に存在する項目の仮想表現になります。 たとえば、vfolder が、いくつかのディレクトリの内容を表す場合があります。 また vfolder は、1 つまたは複数の物理的な場所の抽象概念になります。 GNOME デスクトップのメニューの場合、vfolder は、物理的に複数のディレクトリに置かれている項目のメニュー上の表現になります。

vfolder 情報ファイルは、vfolder を説明する XML ファイルです。 vfolder 情報ファイルは、メニューの構造を指定する vfolder 情報ファイルは、メニューの名前と、メニューに表示されるアプリケーションの順序を指定します。 vfolder 情報ファイルには、.vfolder-info ファイル拡張子が付きます。

以下に vfolder 情報ファイルの抜粋を示します。

<?xml version="1.0"?>
<VFolderInfo>
.
.
.
  <Folder>
    <Name>Applications</Name>
    <Desktop>Applications.directory</Desktop>
    <Folder>
      <Name>Accessories</Name>
      <DontShowIfEmpty/>
      <Desktop>Accessories.directory</Desktop>
      <Query>
        <And>
          <Keyword>Application</Keyword>
          <Keyword>Utility</Keyword>
        </And>
      </Query>
    </Folder>
.
.
.
  </Folder>
</VFolderInfo>

表 2–2 は、vfolder 情報ファイル内の要素を示しています。

表 2–2 vfolder 情報ファイルの要素

要素 

説明 

<Folder>

メニューの名前、内容、構造を定義する要素が含まれる 

<Name>

メニューの名前を指定する。 

<Desktop>

メニューの名前、コメント、アイコンを指定するディレクトリエントリファイルの名前 

<Query>

デスクトップエントリファイルに対するクエリー。 クエリー要件と一致するデスクトップエントリファイルと、メ ニュー項目がメニュー上に表示される 

上記抜粋内のクエリーでは、Categories キー内にキーワード ApplicationUtility を含むデスクトップエントリファイルが検索される。 一致するデスクトップエントリファイルが「アプリケーション」メニューに表示される

この要素は任意 

<DontShowIfEmpty/>

この要素がある場合は、項目を何も含まないメニューは表示されない 

この要素は任意