第2章 |
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この章では、ボードとコンポーネントの状態モデルと条件モデルについて説明します。状態モデルは 2 つのカテゴリ (受容体と占有装置) に分類されます。
ドメインからボードまたはコンポーネントに対して DR 操作を実行するには、まず状態と条件を確認してください。各コンポーネントのタイプ、状態、および条件と、ドメイン内の各ボードスロットの状態と条件を確認するには、cfgadm(1M) コマンドを -la オプション付きで使用します。コンポーネントタイプの一覧については、コンポーネントタイプを参照してください。
prtdiag(1M) コマンドを使用すると、ボードスロットとコンポーネントに関する情報を表示できます。prtdiag(1M) コマンドは、ボード番号を SBxx または IOxx という形式で表示します (ボード番号が 1 桁の場合、xx の最初の桁は 0 になります)。
この節では、システムボードとボードスロット (受容体とも呼ばれる) の状態と条件について説明します。
スロットは、空の状態 (empty)、切り離された状態 (disconnected)、または接続された状態 (connected) という 3 つの状態のいずれかになります。
ボードはシステムバスから切り離された状態である。ボードは、電源を切断しなくても切り離された状態になる。ただし、ボードは電源を切断して切り離された状態にしてから、スロットから取り外す必要がある。 |
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ボードは電源投入されてシステムバスに接続された状態である。ボード上のコンポーネントは、接続された状態になって始めて表示される。 |
ボードをスロットに挿入すると、スロットは空の状態 (empty) から切り離された状態 (disconnected) になります。ボードを削除すると、スロットの状態は切り離された状態 (disconnected) から空の状態 (empty) に変わります。
注意 - 接続された状態 (connected) にあるボード、または電源投入されて切り離された状態 (disconnected) にあるボードを物理的に取り外すと、オペレーティングシステムがクラッシュして、システムボードに永続的な損傷が生じるおそれがあります。 |
ボードは、構成された状態 (configured) または構成解除された状態 (unconfigured) という占有装置の状態のいずれかになります。切り離されたボードの占有装置の状態は常に構成解除された状態 (unconfigured) です。
ボードは、unknown、ok、failed、または unusable の 4 つの条件のいずれかになります。
コンポーネントは、個々に接続したり切り離したりすることはできません。したがって、コンポーネントの状態は接続された状態 (connected) だけです。
コンポーネントは、構成された状態 (configured) または構成解除された状態 (unconfigured) のいずれかになります。次の表は、コンポーネントの占有装置の状態の名前と説明を示しています。
コンポーネントは、unknown、ok、または failed の 3 つの条件のいずれかになります。次の表は、コンポーネントの条件の名前と説明を示しています。
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