ここでは、N1 System Manager のデータベースと構成ファイルを復元する方法について説明しています。ここに示す手順を正常に完了すると、データベースおよび構成ファイルを N1 System Manager の 1 つのインストールから別のインストールに複製できます。
ここでは、新たにインストールした管理サーバーに、N1 System Manager のデータベースおよび構成ファイルを復元する手順を示します。
このプロセスでは、N1 System Manager サービスを数回再起動します。したがって、これらの手順は、N1 System Manager で稼働中のジョブが存在しないときにのみ行なってください。
これらの手順で復元を行う前に、復元する管理サーバーに対し、N1 System Manager をインストールしてください。また、復元を行う管理サーバーに Linux または Solaris OS のいずれかが新規インストールされていることが望まれます。
n1smbackup.sh スクリプトは、N1SM データベースおよび構成ファイルのみをバックアップします。実際の OS ファイルはバックアップされません。 n1smrestore.sh の実行後は、データベース内に存在する OS ディストリビューションおよび OS プロファイルを削除してから再作成する必要があります。
「データベースおよび構成ファイルのバックアップを作成する」 の手順に従って、データベースおよび構成ファイルをバックアップしてください。
元の管理サーバーに類似したハードウェア構成とネットワーク構成を持つサーバーを、交換用の新しい管理サーバーとして用意します。
手順を開始する前に、オペレーティングシステムおよび N1 System Manager ソフトウェアを代替の管理サーバーにインストールします。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き』の第 3 章「管理サーバーへの OS のインストールと設定」および『Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド』を参照してください。
スーパーユーザー (root) として管理サーバーにログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
n1smconfig ユーティリティーを実行します。
# /usr/bin/n1smconfig |
現在のシステム構成が表示され、ネットワークインタフェースが一覧表示されます。プロビジョニングネットワークへのインタフェースを入力するよう要求されます。
プロビジョニングネットワークインタフェースのポートを指定します。
プロンプトに使用可能なインタフェースが一覧表示されます。プロビジョニングインタフェースに使用するインタフェース名を入力します。たとえば、eth0、 hme0、bge0 などで、これはマシンのアーキテクチャーおよびインストールされている OS によって異なります。
n1smconfig ユーティリティーの残りのプロンプトに回答します。
n1smconfig で提供される残りのプロンプトへの回答は、次の手順で上書きされることに注意してください。復元プロセスを完了させるためには、このプロンプトを使って新しい設定を適用することが重要です。
管理サーバーで /var/tmp/n1smbackup ディレクトリを作成します。
# mkdir /var/tmp/n1smbackup |
/var/tmp/n1smbackup ディレクトリに、n1smbackup.tgz バックアップファイルをコピーします。
次のように入力し、N1 System Manager データベースおよび構成ファイルを復元します。
# /opt/sun/n1gc/bin/n1smrestore.sh -f /var/tmp/n1smbackup/n1smbackup.tgz This program will restore Sun N1SM from backup files. The N1SM services will be restarted and N1SM will be interrupted during the process. All files related to N1SM, including network interface configuration, will be restored. Therefore, it is recommended that these files are restored to an identical hardware setup. The restore process will take about 8 minutes. Would you like to continue? [y/N] y Restoring configuration files (done) Restoring SCS database (done) Restoring SCS database (done) N1SM restarted. N1SM restore completed. Run n1smconfig and verify that N1SM settings are correct. |
N1 System Manager 構成の設定が今でも有効であるか確認し、必要に応じて変更します。
# /usr/bin/n1smconfig |
ブラウザインタフェースか n1sh コマンド行で、N1 System Manager が正常に機能していることを確認します。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
(省略可能) 新しい OS ディストリビューションおよび OS プロファイルを作成する前に、管理サーバーに存在するすべての OS ディストリビューションまたは OS プロファイルを削除します。
N1-ok> show os all ID 名前 種類 バージョン 2 s10 solaris solaris10x86 N1-ok> show osprofile ID 名前 ディストリビューション 2 s10 s10 N1-ok> delete osprofile s10 N1-ok> delete os s10 N1-ok> show os No items found. N1-ok> show osprofile No items found. |
新しい OS ディストリビューションをコピーし、新しい OS プロファイルを作成する必要があります。『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』の「OS ディストリビューションおよびフラッシュアーカイブのコピー」および『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』の「OS プロファイルを作成する」を参照してください。Microsoft Windows オペレーティングシステムの OS ディストリビューションとプロファイルについては、『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』の第 3 章「Windows オペレーティングシステムのプロビジョニング」を参照してください。
または、「OS ディストリビューションのバックアップを作成および復元する」の手順に従って以前の OS ディストリビューションを復元します。
任意のファイルレベルのバックアップと復元のプログラムを使用して、次のディレクトリのバックアップを作成します。
Linux の場合は、/var/opt/sun/scs/share/allstart ディレクトリのバックアップを作成します。
Solaris OS の場合は、/var/opt/SUNWscs/share/allstart ディレクトリのバックアップを作成します。
Linux と Solaris OS の両方で /tftpboot ディレクトリのバックアップを作成します。
「データベースおよび構成ファイルを復元する」の手順に従って、N1 System Manager を復元します。
手順 1 と 2 のディレクトリを復元します。