N1 System Manager では、1 つのインタフェースを使用して何百台もの異機種サーバーを管理できます。N1–ok シェルには、サーバーの識別および管理、オペレーティングシステムやファームウェアのプロビジョニングやアップデート、および管理可能なサーバーの再配備を行うことができる単純なコマンドセットがあります。
管理可能なサーバーの管理を開始するには、discover コマンドを使用します。詳細は、第 4 章「管理可能なサーバーの検出」を参照してください。
検出ジョブが正常に終了すると、管理対象サーバーはその管理名で識別されます。管理対象サーバーの検出方法によって、管理名は最初はサーバーの管理 IP アドレスに設定されます。検出したサーバーの管理名は、いつでも変更できます。
ファームウェアアップデートを一括インストールするには、製造元とモデルに従って、検出されたサーバー (管理対象サーバー) のグループを作成できます。その後、オペレーティングシステム (「OS プロファイル」) や OS アップデートを一括インストールするため、機能グループを作成します。管理対象ノードは複数のサーバーグループに属することができるため、一括保守のための新しいサーバーグループを作成することができます。
この章の各節では、コマンド行を使用してサーバーとサーバーグループの保守作業を行う前提条件と手順を示します。これらの節に示す操作は、ブラウザインタフェースの「表示の選択」メニュー、「アクション」メニュー、およびサーバー名のリンクを使用して行うこともできます。
ディスクレスクライアントの管理については、『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』の「ディスクレスクライアントの管理」を参照してください。
ここでは、show server コマンドに all キーワードを付けて実行した場合、あるいは show group コマンドを実行した場合に、各管理対象サーバーについて N1 System Manager が報告する情報について説明します。
名前 – 管理対象サーバーまたはグループの名前。管理対象サーバー名は、はじめは管理 IP アドレスに設定されます。管理対象サーバー名の変更方法については、「管理対象サーバーとグループの情報の変更」を参照してください。
ハードウェア – 管理対象サーバーのタイプ。使用している管理対象サーバーの Sun System Handbook ドキュメントを参照してください。
ハードウェアの健全性 – メモリー、プロセッサ情報、ネットワークインタフェースカード (NIC) 情報などの属性のステータス。
OS リソースの健全性 – OS プロファイルがロードされている場合は、監視が有効なときに OS の状態が表示されます。
ジョブ – ジョブが管理対象サーバーで実行されているか、完了している場合は、ジョブの ID が表示されます。
オン – 管理対象サーバーは電源が入り、実行中です。
待機 – 管理対象サーバーの電源は停止していますが、start などのコマンドに応答できる状態です。
未知 – 管理対象サーバーから何も電源状態情報が返されてきません。
アクセス不能 – 管理対象サーバーにアクセスできず、電源状態情報が得られません。
管理対象サーバーのハードウェアの健全性は、次の状態で示されます。
良好 – 管理対象サーバーのハードウェアは正しく機能しています。
アクセス不能 – 管理対象サーバーにアクセスできず、ハードウェアの健全性の状態情報が得られません。この状態は、ほとんどの場合ネットワーク上の問題によって発生します。
警告 – 管理対象サーバーで潜在的な、またはすぐに発生する可能性のある障害が検出されました。問題が重大になる前に対処してください。ハードウェアセンサーのしきい値については、「監視しきい値」を参照してください。
重大 – 管理対象サーバーで障害状態が発生しました。適切な対策が必要です。
回復不能 – 管理対象サーバーが完全に不良です。回復できません。
未知 – 管理対象サーバーからハードウェアの健全性の状態情報が返されてきません。
オフライン – サーバーは管理されていません。
電源のオンとオフ、およびリセット。
サーバーのデータの一覧表示および更新。
管理対象サーバーへの OS プロファイル、アップデート、およびファームウェアのロード。『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』を参照してください。
管理対象サーバーの監視の有効化と無効化。第 6 章「サーバーおよびサーバーグループの監視」を参照してください。
管理対象サーバーのグループへの追加。「管理対象サーバーのグループの作成と保守」を参照してください。
管理対象サーバーの N1 System Manager からの削除。