ここでは、イベントについて、およびサーバー監視における重要性について説明します。
「イベント」は、属性に関係する特定の状態が発生すると生成されます。各イベントごとに項目が関連付けられます。たとえば、管理サーバーによってサーバーが検出された場合、Action.Physical.Discovered という項目でイベントが生成されます。イベントトピックの一覧については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「create notification 」を参照してください。
イベントは監視できます。監視は、監視対象の各サーバーまたは各サーバーグループのイベント伝送機能と接続されています。監視対象の属性の値が、デフォルトまたはユーザー定義のしきい値安全範囲外になった場合は、イベントが生成され、ステータスが発行されます。
イベントに対して通知規則が定義されていて、サーバーに対する監視が有効な場合、イベントが発生すると、管理サーバーからそのイベントに関する「通知」が送信されます。
サーバーに対する監視が無効の場合、そのサーバーに対する監視イベントは生成されません。保守作業を行う場合は、ハードウェアコンポーネントの監視を無効にしてイベントが生成されないようにすることができます。
監視の詳細は、「監視の概要」を参照してください。
イベント通知の詳細は、「イベント通知の設定」を参照してください。
ライフサイクルイベントは、監視が無効でも引き続き生成されます。「ライフサイクルイベント」には、サーバー検出、サーバーの変更または削除、サーバーグループ作成などがあります。この種のイベントの通知を要求していた場合は、監視が無効でも引き続き通知を受けることができます。
イベントが発生すると、イベントログが作成されます。たとえば、監視対象の IP アドレスが到達不可能な場合は、イベントが生成されます。イベントログレコードが 1 つ作成され、このレコードはブラウザインタフェースで見ることができます。
ALOM を使用するサーバーは、管理サーバーへのイベント通知の送信にトラップを使用しません。イベント通知は電子メールで送信されます。管理サーバーがこれらのサーバーからデータを確実に収集できるよう、N1 System Manager の管理サーバーには独自のポート 25 の電子メールサーバーがあります。
N1 System Manager のインストールおよび構成作業中に、ログを記録するイベントを設定することができます。また、対話形式でイベント項目に重要度レベルを設定することもできます。『Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド』の「N1 System Manager の設定」を参照してください。
ログが保存されなくても、イベント通知は生成することができます。
イベントに関する次の情報を表示するには、show log コマンドを使用します。
日時 – イベントの発生日時です。
件名 – イベントが発生したサーバーです。
項目 – イベントの項目です。イベント通知の設定に有用です。詳細は、「イベント通知の設定」を参照してください。
重要度 – イベントの相対的な重要度です。
レベル – イベントの相対的なレベルです。
ソース – イベントを生成したコンポーネントの名前です。ジョブの実行中に生成されたイベントの場合、「ソース」はジョブ番号になります。
ロール – イベントを発動したユーザーのロールまたはユーザー名です。
メッセージ – イベントログメッセージの全文です。
n1smconfig スクリプトを使用し、イベントログを保管する日数を変更することができます。イベントログを保管する日数を減らすと、イベントログファイルの平均容量が減少します。この作業によって、イベントログファイルの容量がパフォーマンスに影響を与えることを避けることができます。Linux プラットフォームと Solaris OS プラットフォームのどちらでも、n1smconfig スクリプトは /usr/bin に保存されます。このスクリプトではイベントログを保持する日数を設定します。イベントログを設定するには、イベントカテゴリおよびリソースカテゴリを指定する必要があります。次のイベントカテゴリが定義されています。
Action
Ereport
Lifecycle
List
Problem
Statistic
all
all イベントカテゴリは、すべてのイベントのログを記録する場合に使用します。ほかのイベントカテゴリと実際のイベントの対応については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「create notification 」に示すイベント通知の項目を参照してください。一般的なログファイルは、/var/adm/messages または /var/log/messages の syslog ファイルに保存されます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show log [count count] |
イベントの新しい順にイベントログが表示されます。 count 属性の値は出力に表示するイベント数です。count のデフォルト値は 500 です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「show log」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show log [after after] [before before] [count count] [severity severity] |
指定した条件に一致するイベントのみ表示されます。before または after 変数値は、2005-07-20T11:53:04 というように適切な書式にする必要があります。severity として有効な値は、次のとおりです。
unknown
other
information
warning
minor
major
critical
fatal
詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「show log」を参照してください。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
N1-ok> show log log |
イベントの詳細が表示されます。log 変数はログ ID です。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「show log」を参照してください。
N1-ok> show log 72 ID: 72 日時: 2005-03-15T13:35:59-0700 件名: RemoteCmdPlan トピック: Action.Logical.JobStarted 重要度: 情報 レベル: 詳細 ソース: Job Service ロール: root メッセージ: RemoteCmdPlan job initiated by root: job ID = 15. |