手動で検出したサーバーは自動的にハードウェアの健全性が監視されません (表 4–1 を参照)。
新しいハードウェアコンポーネントを検出する前に、『Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き』の第 2 章「Sun N1 System Manager システムとネットワークの準備」で、管理対象サーバーの検出の準備をする方法を確認してください。
N1 System Manager では、OS ベースの検出で検出された管理対象サーバーと OS の組み合わせが N1 System Manager でサポートされている場合にのみ、OS を管理対象サーバーにプロビジョニングできます。
ディスクレスクライアントの手動検出はサポートされていません。
管理可能なサーバーを検出するには、電源が入っている必要があります。
N1 System Manager を使用して、手動で検出した管理対象サーバーに OS をロードするときは、manualnetboot 機能がオンになっている必要があります。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』を参照してください。
手動でサーバーを検出するには、discover コマンドを使用します。
N1-ok> discover file format file [group group] |
file は、管理可能なサーバーの MAC アドレスを含む XML ファイルの絶対パスです。1 つのコマンドで管理可能なサーバーのグループを手動で検出するには、その MAC アドレスを同じ XML ファイルで指定する必要があります。
このコマンドによって、サーバーが同じグループになります。
discover コマンドの構文については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「discover」を参照してください。
検出ジョブが正常に終了すると、管理対象サーバーはその管理名で識別されます。この名前は、XML ファイルで指定した名前です。検出したサーバーの管理名は、いつでも変更できます。
次の discover コマンドの例は、管理可能なサーバーを手動で検出する方法を示しています。サーバーの MAC アドレスは 00:11:22:33:44:55 と 00:11:22:33:44:77 です。
N1-ok> discover /net/machine1.brasil/XMLfiles/manual_disco.xml format file group group1 ジョブ 1 を開始しました。 |
XML ファイルには、手動検出に使用するマシン名と MAC アドレスが含まれます。
<?xml version='1.0' encoding='utf-8'?> <servers> <server name="galaxy1" model="X4100" guid="01234567-89ab-cdef-0123-456789abcdff"> <ethernetPort name="GB_0" mac="00:11:22:33:44:55"/> <ethernetPort name="GB_1" mac="00:11:22:33:44:56"/> </server> <server name="galaxy2" model="X4100" guid="01234567-89ab-cdef-0123-456789abcdee"> <ethernetPort name="GB_0" mac="00:11:22:33:44:77"/> <ethernetPort name="GB_1" mac="00:11:22:33:44:76"/> </server> </servers> |
guid 属性は省略可能です。
group サブコマンドは、検出に成功したサーバーを group1 という名前のサーバーグループに追加しています。
次のコマンド例は、「検出」ジョブおよびジョブのステータスを表示する方法を示しています。
N1-ok> show job all ジョブ ID 日時 種類 ステータス 所有者 3 2005-06-28T06:53:53-0700 検出 完了 root |
次のコマンド例は、検出されたサーバーがサーバーグループに追加されたことを確認する方法を示しています。
N1-ok> show group all 名前 ユーザー ジョブ サーバー 予備 group1 2 |
一部のコマンドは、手動で検出した管理対象サーバーには使用できません。手動で検出した管理対象サーバーには使用できない機能については、「検出に基づく管理対象サーバーの機能」を参照してください。サポートされていないコマンドを実行すると、次のエラーが発生します。
Unsupported operation
このエラーは、ジョブのステータスに表示されるか、または直接コマンド行インタフェースに表示されます。
検出は、次のエラーメッセージで失敗する場合があります。
「「標準出力」フィールドで、このエラーについて考えられる原因を確認してください。」
「標準出力」フィールドを表示するには、ブラウザインタフェースで、または失敗した検出ジョブのジョブ番号を指定して show job コマンドを実行して、ジョブの詳細を確認します。
ファームウェアのバージョンとドライバの問題が原因で、検出に失敗する場合があります。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』の「Cannot Discover a Manageable Server」を参照してください。
『Sun N1 System Manager 1.3 サイト計画の手引き』および「検出のトラブルシューティング」
サーバーのシリアルコンソールを開きます。サーバーのシリアルコンソールのアクセスに関する情報を表示するには、Sun N1 System Manager のオンラインヘルプで「サーバーのシリアルコンソールを開く」という項目を検索してください。