ここでは、サーバーの OS 監視機能をアップグレードする手順を説明します。この手順が必要になるのは、N1 System Manager を旧リリースからアップグレードしたあとに、N1 System Manager 1.1 または Sun Management Center 3.5.1 に含まれる OS 監視機能の旧バージョンを引き続き実行している管理対象サーバーだけです。この手順は、サーバーごとに行います。OS 監視機能は、複数のサーバーで同時にアップグレードできます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド』の第 3 章「Sun N1 System Manager ソフトウェアのアップグレード」を参照してください。
最新バージョンの N1 System Manager から load server または load group コマンドを使用してサーバーを新規インストールし、feature サブコマンドと update キーワードを使用した場合、この手順は不要です。
管理対象サーバーを既存の基本管理機能および OS 監視機能から新バージョンにアップグレードするには、add server feature osmonitor コマンドに upgrade キーワードを用いて使用します。
スクリプトを使用して add server feature コマンドを送信する場合は、例 6–4 を参照してください。
サーバーを検出します。第 4 章「管理可能なサーバーの検出」を参照してください。
この OS 監視機能アップグレード手順は、以前のバージョンの N1 System Manager によって OS がすでにインストールされている管理対象サーバーが対象になります。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
OS 監視機能をアップグレードするには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> add server server feature osmonitor upgrade |
「OS 監視サポートの変更」ジョブが開始されます。このコマンドでは、基本管理機能もアップグレードされます。
コマンド構文については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「add server」を参照してください。
「OS 監視サポートの追加」ジョブの完了を確認します。
ジョブが正常に完了すると、「システムダッシュボード」タブの「サーバー」表に、「使用 OS」および「OS リソースの健全性」の値が表示されます。
show server コマンドを実行し、OS 監視機能がサポートされていることを確認します。サーバーの出力に、管理対象サーバーで次のいずれかのコマンドセットの「OS 監視サポートの有無」の値が「あり」と表示されます。
OS 監視データが完全に初期化されるまで、5 〜 7 分かかります。CPU のアイドルが 0.0% と表示される場合は、使用 OS のステータスが「重大」になります。OS 監視機能の追加またはアップグレード後、5 〜 7 分以内に、この状態が解消されるはずです。
管理サーバー の SSH エントリが古いために、OS 監視機能のアップグレードに失敗することがあります。add server feature osmonitor agentip コマンドに失敗しても、実際のセキュリティー違反が発生していない場合は、known_hosts ファイルを削除するか、そのファイル内で管理対象サーバーに対応しているエントリを削除します。その後、add server feature osmonitor agentip コマンドを再実行してください。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』の「To Update the ssh_known_hosts File」を参照してください。
n1smconfig を使用した設定プロセスで、変更された、または不明なホストキーを容認するように SSH ポリシーを変更すると、管理サーバーの古い SSH エントリの問題を避けることができます。変更された、または不明なホストキーを容認することは、セキュリティー上のリスクを伴いますが、管理サーバーの古い SSH エントリの問題は避けることができます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド』の「N1 System Manager を設定する」を参照してください。
add server feature osmonitor upgrade コマンドでエージェント IP または SSH 資格を指定し、すでに基本管理機能をサポートしているサーバーでそのコマンドを実行すると、OS 監視機能のアップグレードに失敗します。この問題を解決するには、エージェント IP または SSH 資格の値を指定しないで add server feature osmonitor コマンドを実行します。