Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル

Procedureサーバーの基本管理機能をアップグレードする

ここでは、サーバーの基本管理機能をアップグレードする手順を説明します。この手順が必要になるのは、N1 System Manager を旧リリースからアップグレードしたあとに、N1 System Manager 1.1 または Sun Management Center 3.5.1 に含まれる基本管理機能の旧バージョンを引き続き実行している管理対象サーバーだけです。この手順は、サーバーごとに行います。基本管理機能は、複数のサーバーで同時にアップグレードできます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド』の第 3 章「Sun N1 System Manager ソフトウェアのアップグレード」を参照してください。


注 –

最新バージョンの N1 System Manager から load server または load group コマンドを使用してサーバーを新規インストールし、feature サブコマンドと update キーワードを使用した場合、この手順は不要です。


管理対象サーバーを既存の基本管理機能から新バージョンにアップグレードするには、add server feature basemanagement コマンドに upgrade キーワードを用いて使用します。

スクリプトを使用して add server feature コマンドを送信する場合は、例 6–4 を参照してください。

始める前に
  1. N1 System Manager にログインします。

    詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。

  2. 基本管理機能をアップグレードするには、次のコマンドを入力します。


    N1-ok> add server server feature basemanagement upgrade
    

    「基本管理サポートの追加」ジョブが起動します。

    コマンド構文については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』「add server」を参照してください。

  3. 「基本管理サポートの追加」ジョブの完了を確認します。

    ジョブが正常に完了すると、サーバーの show server コマンド出力には「OS 監視サポートの有無」の値に「あり」と表示されます。また、「サーバーの詳細」ページの「基本管理サポートの有無」列には「あり」と表示されます。これを示した図については、「監視の有効化と無効化」を参照してください。

注意事項

管理サーバー の SSH エントリが古いために、基本管理機能の追加に失敗することがあります。add server feature osmonitor agentip コマンドに失敗しても、実際のセキュリティー違反が発生していない場合は、known_hosts ファイルを削除するか、そのファイル内で管理対象サーバーに対応しているエントリを削除します。その後、add server feature osmonitor agentip コマンドを再実行してください。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』「To Update the ssh_known_hosts File」を参照してください。

n1smconfig を使用した設定プロセスで、変更された、または不明なホストキーを容認するように SSH ポリシーを変更すると、管理サーバーの古い SSH エントリの問題を避けることができます。変更された、または不明なホストキーを容認することは、セキュリティー上のリスクを伴いますが、管理サーバーの古い SSH エントリの問題は避けることができます。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド』「N1 System Manager を設定する」を参照してください。