オペレーティングシステムが管理対象サーバーに配備され、OS 監視機能がインストールされていないと、管理対象サーバーの監視対象ファイルシステムおよび OS の健全性データを利用できません。
サーバーに OS 監視機能がインストールされると、デフォルトで監視が有効になります。サーバーへの OS 監視機能のインストールについては、「OS 監視のサポート」を参照してください。
監視を有効にしたり無効にしたりするには、set server monitored コマンドを使用します。「監視の有効化と無効化」を参照してください。サーバー、またはグループ内のすべてのサーバーに OS 監視機能がインストールされていない場合は、set server monitored コマンドを使用しても、サーバーまたはサーバーグループの「ハードウェア監視」だけが有効になります。
次の図は、「サーバーの詳細」ページの一部を示しています。サーバーは電源がオンの状態であり、OS がインストール済みで、基本管理機能と OS 監視機能がサポートされています。このサーバーの監視が有効です。
set server monitored コマンドを使用して監視を無効にしても、OS 監視機能で提供される監視サポートは削除されず、サーバーにインストールされたままになります。ただし、set server monitored コマンドで監視を無効にすると、ハードウェア健全性と OS 健全性の両方の監視が無効になります。
ここでは、コマンド行を使用して、管理対象サーバーまたは管理対象サーバーのグループのハードウェアの健全性とオペレーティングシステムの健全性の監視を有効にする手順を示します。ハードウェアの健全性と OS の健全性の監視は、いずれもこのコマンドで有効にします。OS の健全性の監視を有効にするには、そのサーバーまたはサーバーグループに OS 監視機能がインストールされている必要があります。管理対象サーバーまたは管理対象サーバーのグループに OS 監視機能がインストールされていない場合は、ハードウェアの健全性の監視だけが有効になります。
この手順でコマンドを実行してから監視が有効になるまでに最大で 1 分かかります。
server という名前の管理対象サーバーで管理エージェント IP とセキュリティー資格を有効にするには、「OS 監視のサポート」の説明に従って、管理対象サーバーまたは管理対象サーバーのグループに管理機能を追加します。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
monitored 属性を true に設定します。
set server コマンドを使用します。
N1-ok> set server server monitored true |
この手順の server は、監視する管理対象サーバーの名前です。
管理対象サーバーのグループの場合は、set group コマンドを使用して、monitored 属性を true に設定します。
N1-ok> set group group monitored true |
このコマンドは、すでに名前を付けた管理対象サーバーのグループに対して実行します。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「set group」を参照してください。この手順の group は、監視する管理対象サーバーのグループの名前です。
詳細を表示して監視が有効になっていることを確認します。
管理対象サーバーの詳細を表示します。
N1-ok> show server server |
サーバーグループの場合は、管理対象サーバーのグループの詳細を表示し、グループ内の各管理対象サーバーに対して監視が有効になっていることを確認します。
N1-ok> show group group |
詳細な監視情報が表示されます。表示される情報は、ハードウェア健全性、OS 健全性、およびネットワークの到達可能性です。OS 健全性監視のしきい値も表示されます。監視しきい値については、「監視しきい値」で説明しています。
ここでは、コマンド行を使用して、管理対象サーバーまたは管理対象サーバーのグループのハードウェアの健全性とオペレーティングシステムの健全性の監視を無効にする手順を示します。OS 監視機能が追加されている場合、このコマンドによってハードウェア健全性と OS 健全性の両方の監視が無効になります。
この手順でコマンドを実行してから監視が無効になるまでに最大で 1 分かかります。
保守作業を行う場合は、ハードウェアコンポーネントの監視を無効にして、イベントが生成されないようにすることができます。
N1 System Manager にログインします。
詳細は、「N1 System Manager のコマンド行にアクセスする」を参照してください。
monitored 属性を false に設定します。
set server コマンドを使用します。
N1-ok> set server server monitored false |
この例の server は、監視を停止する管理対象サーバーの名前です。このコマンドを実行すると、指定したサーバーの監視が無効になります。管理対象サーバーの監視を無効にすると、その管理対象サーバーに関する属性のしきい値違反があっても、イベントは生成されません。
サーバーグループの場合は、set group コマンドを使用して、monitored 属性を false に設定します。
N1-ok> set group group monitored false |
このコマンドは、すでに名前を付けた管理対象サーバーのグループに対して実行します。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「set group」を参照してください。この手順の group は、監視を無効にする管理対象サーバーのグループの名前です。
詳細を表示して監視が無効になっていることを確認します。
管理対象サーバーの詳細を表示します。
監視が無効であることが出力に示されます。
N1-ok> show server server |
特定の OS 健全性の属性の値を監視する必要がない場合は、その属性に対するしきい値の重要度を無効にすることができます。この場合、他の OS 健全性の属性は引き続き監視することができます。これで、不要なアラームを防ぐことができます。例 6–9 に、この方法を示します。しきい値の全般的な情報については、「監視しきい値」を参照してください。OS 健全性の監視機能は削除することもできます。「OS 監視機能を削除する」を参照してください。
管理対象サーバーのグループの場合は、管理対象サーバーのグループの詳細を表示して、グループ内の各管理対象サーバーの監視が無効になっていることを確認します。
N1-ok> show group group |
Sun N1 System Manager における、検出されたサーバーおよび初期化されたオペレーティングシステム用の監視のデフォルトのステータスは次のとおりです。
デフォルトでは、管理対象サーバーまたはその他のハードウェアが検出されると、その管理対象サーバーまたはハードウェアの監視が有効になります。管理可能なサーバーを監視するには、そのサーバーが検出されていて、正しく N1 System Manager に登録されている必要があります。この手順については、第 4 章「管理可能なサーバーの検出」で説明しています。ハードウェアセンサーの監視は、すべての管理対象サーバーでデフォルトで有効になります。サーバーが削除され、再検出された場合は、その管理対象サーバーに関する、監視のためのすべての状態が失われます。これは、サーバーを削除したときにそのサーバーに対して監視が有効であったかどうかに関係ありません。デフォルトでは、管理対象サーバーが再び検出されると、監視は true に設定されます。この処理は、SP ベースの検出で検出されたサーバーだけが対象です。
デフォルトは無効です。管理対象サーバーに OS が正しくプロビジョニングされ、N1 System Manager 管理機能がサポートされると (add server feature コマンドを agentip 付けて実行)、OS 健全性の監視が有効になります。OS のプロビジョニングは、N1 System Manager または、N1 System Manager 以外での OS インストールで行うことができます。
特定の OS 健全性の属性の値を監視する必要がない場合は、その属性に対するしきい値重要度を無効にすることができます。この場合、他の OS 健全性の属性は引き続き監視することができます。これで、不要なアラームを防ぐことができます。例 6–9 に、この方法を示します。しきい値の全般的な情報については、「監視しきい値」を参照してください。
デフォルトでは、管理対象サーバーの管理インタフェースが検出されると、そのインタフェースの監視が有効になります。デフォルトでは、管理機能が追加されると、他のインタフェースの監視も有効になります。