管理対象サーバーに OS をインストールするには、選択したサーバーに OS プロファイルをロードします。
ここでは、コマンド行インタフェースから OS プロファイルをロードする手順を示します。ブラウザインタフェースのシステムダッシュボードから OS プロファイルをロードするには、「タスクへのショートカット」区画から「すべてのサーバー」表のサーバー名まで OS プロファイルをドラッグするか、サーバーを選択し、「OS プロファイルのロード」アクションを選択します。
OS プロファイルをアンインストールすることはできません。ただし、すでにプロビジョニングされているサーバーに OS プロファイルをロードすることによって、再プロビジョニングすることができます。ウィザードに設定されているインストールオプションは、N1 System Managerでは管理されません。
OS プロファイルを作成します。「OS プロファイルを作成する」を参照してください。
/mnt マウントポイントの外にすべてのファイルシステムを移動します。
管理対象サーバーに Windows OS プロファイルをロードするには、load server コマンドを使用します。
load server server[,server...] osprofile osprofile networktype networktype [ip ip] [windows-installation-attributes] |
Windows インストール用の属性は次のとおりです。
gateway gateway – インストールしたサーバーに割り当てられるゲートウェイです。
manualnetboot manualnetboot – 手動のネットブートを有効にするかどうかを指定します。手動のネットブートを有効にすると、ネットブート処理を制御できます。ネットブート処理は、サーバーに OS をプロビジョニングするときに、ブートストラップ処理の一環として必要です。手動のネットブートは、OS ベースまたは手動で検出したサーバーに必要です。これらのシステムは、N1 System Manager で自動的にネットブートできません。有効な値は true および false (デフォルト) です。
netmask netmask – インストールしたサーバーに割り当てられるネットマスクです。
productkey productkey – OS プロファイルで指定されているプロダクトキーの値の代わりにこの値を使用します。
管理対象サーバーのグループに OS プロファイルをロードするには、load group コマンドを使用します。
(省略可能) OS プロファイルのロード時に手動のネットブートを有効にした場合は、管理対象サーバーを手動で起動します。
サーバーの手動ネットワーク起動を開始するには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> start server server netboot=true |
サーバーの電源が入り、ブート PROM が組み込まれている場合は、サーバーが起動します。構文については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「start server」を参照してください。
サーバーグループの手動ネットワーク起動を開始するには、次のコマンドを入力します。
N1-ok> start group group netboot=true |
サーバーグループの電源が入り、ブート PROM が組み込まれている場合は、グループ内のサーバーが起動します。サーバーグループが大きいほど、ジョブの完了に時間がかかります。構文については、『Sun N1 System Manager 1.3 コマンド行リファレンスマニュアル』の「start group」を参照してください。
OS のロードのジョブが完了したら、サーバーにログインできます。
次の例では、Windows 2003 Enterprise Edition ディストリビューションを含む OS プロファイルを管理対象サーバーにロードしています。
N1-ok> load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.20 \ networktype=dhcp productkey=? |
次の例では、ジョブのステータスを表示しています。
N1-ok> show job 11 ジョブ ID: 11 日時: 2006-03-16T13:29:30-0800 種類: OS のロード ステータス: 完了 (2006-03-16T14:07:27-0800) コマンド: load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.20 networktype=dhcp productkey=? 所有者: root エラー: 0 警告: 0 ステップ ID 種類 開始 完了 結果 1 ホスト取得 2006-03-16T13:29:31-0800 2006-03-16T13:29:31-0800 完了 2 Java の実行 2006-03-16T13:29:31-0800 2006-03-16T13:29:31-0800 完了 3 ホスト取得 2006-03-16T13:29:33-0800 2006-03-16T13:29:33-0800 完了 4 Java の実行 2006-03-16T13:29:33-0800 2006-03-16T14:07:26-0800 完了 結果 結果 1: サーバー: 10.5.130.32 ステータス: 0 メッセージ: OS プロファイル win2003EE を使用した OS の配備に成功しました。 |
次の例では、静的 IP アドレスを使用して 1 台のサーバーに Windows 2003 Enterprise Edition をロードするコマンドを示します。
N1-ok> load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.70 networktype=static ip=192.168.0.70 Job "27" started. |
次の例では、上記で開始したジョブの出力を示します。ジョブの最後のメッセージは、ジョブが正常に終了し、指定したとおりに静的 IP アドレスが割り当てられたことを示します。
N1-ok> show job 27 ジョブ ID: 27 日時: 2006-03-21T13:50:20-0800 種類: OS のロード ステータス: 完了 (2006-03-21T14:28:20-0800) コマンド: load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.70 networktype=static ip=192.168.0.70 所有者: root エラー: 0 警告: 0 ステップ ID 種類 開始 完了 結果 1 ホスト取得 2006-03-21T13:50:22-0800 2006-03-21T13:50:22-0800 完了 2 Java の実行 2006-03-21T13:50:22-0800 2006-03-21T13:50:22-0800 完了 3 ホスト取得 2006-03-21T13:50:24-0800 2006-03-21T13:50:24-0800 完了 4 Java の実行 2006-03-21T13:50:24-0800 2006-03-21T14:28:19-0800 完了 結果 結果 1: サーバー: 10.5.130.32 ステータス: 0 メッセージ: OS プロファイル win2003EE を使用した OS の配備に成功しました。 IP アドレス 192.168.0.70 が割り当てられました。 N1-ok> |
Windows OS をプロビジョニングするときに問題が発生する場合があります。
問題:管理サーバーの SSH エントリが古いために、基本管理機能のサポートのインストールに失敗することがあります。
対処方法:add server feature コマンドが失敗し、セキュリティー違反がないことが確実な場合は、次のいずれかを削除します。
/root/.ssh/known_hosts ファイル
/.ssh/known_hosts ファイル
上記のいずれかのファイル内で管理対象サーバーに対応するエントリ
ファイルまたはファイルエントリを削除したら、add server feature コマンドを再実行します。
障害追跡に関する情報と最適な方法については、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』の「OS Distributions and Deployment」を参照してください。
問題:Windows OS プロファイル内でプロダクトキーが定義されていないか、定義されているキーが間違っています。
対処方法:プロダクトキーは Windows OS の各リリースに固有です。正しいプロダクトキーが適用されるようにするには、OS プロファイルを変更してプロダクトキーを訂正するか、load server コマンドの productkey 属性を使用します。
問題:OS プロファイルのロード時に TFTP エラーが発生します。
対処方法:GUID が間違っている可能性があります。システムの GUID を確認するには、PXE (Pre-Boot eXecution Environment) を使用してシステムを起動します。
問題:インストール時にパーティションについて尋ねる Windows のメッセージが表示されます。
対処方法:以前に Linux または Solaris が管理対象サーバーにインストールされていた場合は、システムに Windows を初めてインストールしようとしたときにパーティションについて尋ねるメッセージが表示されます。この問題を解決するには、Windows をインストールする前にコンソールでパーティションを削除するか、ディスクの最初の部分を消去します。
問題:次のようなエラーメッセージで Windows OS のプロビジョニングに失敗します。
PXE-E55: ProxyDHCP service did not reply to request on port 4011 |
RIS サーバーに複数の IP アドレスがある場合は、最初の IP アドレスがプロビジョニングインタフェースであることを確認します。
インタフェースの順序を再設定するには、RIS サーバーで次の手順に従います。
「コントロールパネル」->「ネットワーク接続」を右クリックし、「ネットワーク接続」画面を開きます。
「ネットワーク接続」画面で、「詳細設定」->「詳細設定」をクリックします。
「詳細設定」画面で上下の矢印を使用してプロビジョニングインタフェースが一覧の先頭にあることを確認します。