Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド

管理対象サーバーへの Windows OS のインストール

管理対象サーバーに OS をインストールするには、選択したサーバーに OS プロファイルをロードします。

ProcedureWindows OS プロファイルをロードする

ここでは、コマンド行インタフェースから OS プロファイルをロードする手順を示します。ブラウザインタフェースのシステムダッシュボードから OS プロファイルをロードするには、「タスクへのショートカット」区画から「すべてのサーバー」表のサーバー名まで OS プロファイルをドラッグするか、サーバーを選択し、「OS プロファイルのロード」アクションを選択します。


注意 – 注意 –

OS プロファイルをアンインストールすることはできません。ただし、すでにプロビジョニングされているサーバーに OS プロファイルをロードすることによって、再プロビジョニングすることができます。ウィザードに設定されているインストールオプションは、N1 System Managerでは管理されません。


始める前に
  1. 管理対象サーバーに Windows OS プロファイルをロードするには、load server コマンドを使用します。


    load server server[,server...] osprofile osprofile networktype networktype [ip ip] 
    [windows-installation-attributes]

    Windows インストール用の属性は次のとおりです。

    • gateway gateway インストールしたサーバーに割り当てられるゲートウェイです。

    • manualnetboot manualnetboot 手動のネットブートを有効にするかどうかを指定します。手動のネットブートを有効にすると、ネットブート処理を制御できます。ネットブート処理は、サーバーに OS をプロビジョニングするときに、ブートストラップ処理の一環として必要です。手動のネットブートは、OS ベースまたは手動で検出したサーバーに必要です。これらのシステムは、N1 System Manager で自動的にネットブートできません。有効な値は true および false (デフォルト) です。

    • netmask netmask インストールしたサーバーに割り当てられるネットマスクです。

    • productkey productkey OS プロファイルで指定されているプロダクトキーの値の代わりにこの値を使用します。


    ヒント –

    管理対象サーバーのグループに OS プロファイルをロードするには、load group コマンドを使用します。


  2. (省略可能) OS プロファイルのロード時に手動のネットブートを有効にした場合は、管理対象サーバーを手動で起動します。

    OS のロードのジョブが完了したら、サーバーにログインできます。


例 3–4 DHCP を使用するサーバーへの Windows OS プロファイルのロード

次の例では、Windows 2003 Enterprise Edition ディストリビューションを含む OS プロファイルを管理対象サーバーにロードしています。


N1-ok> load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.20 \
networktype=dhcp productkey=?

次の例では、ジョブのステータスを表示しています。


N1-ok> show job 11
ジョブ ID:  11
日時:      2006-03-16T13:29:30-0800
種類:      OS のロード
ステータス:   完了 (2006-03-16T14:07:27-0800)
コマンド:    load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.20 networktype=dhcp productkey=?
所有者:     root
エラー:     0
警告:      0

ステップ
ID     種類        開始                        完了                        結果      
1      ホスト取得     2006-03-16T13:29:31-0800  2006-03-16T13:29:31-0800  完了      
2      Java の実行  2006-03-16T13:29:31-0800  2006-03-16T13:29:31-0800  完了      
3      ホスト取得     2006-03-16T13:29:33-0800  2006-03-16T13:29:33-0800  完了      
4      Java の実行  2006-03-16T13:29:33-0800  2006-03-16T14:07:26-0800  完了      

結果
結果 1: 
サーバー:    10.5.130.32
ステータス:   0
メッセージ:   OS プロファイル win2003EE を使用した OS の配備に成功しました。


例 3–5 静的 IP アドレスを使用するサーバーへの Windows OS プロファイルのロード

次の例では、静的 IP アドレスを使用して 1 台のサーバーに Windows 2003 Enterprise Edition をロードするコマンドを示します。


N1-ok> load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.70 networktype=static ip=192.168.0.70
Job "27" started.

次の例では、上記で開始したジョブの出力を示します。ジョブの最後のメッセージは、ジョブが正常に終了し、指定したとおりに静的 IP アドレスが割り当てられたことを示します。


N1-ok> show job 27
ジョブ ID:  27
日時:      2006-03-21T13:50:20-0800
種類:      OS のロード
ステータス:   完了 (2006-03-21T14:28:20-0800)
コマンド:    load server 10.5.130.32 osprofile win2003EE bootip=192.168.0.70 networktype=static ip=192.168.0.70
所有者:     root
エラー:     0
警告:      0

ステップ
ID     種類        開始                        完了                        結果      
1      ホスト取得     2006-03-21T13:50:22-0800  2006-03-21T13:50:22-0800  完了      
2      Java の実行  2006-03-21T13:50:22-0800  2006-03-21T13:50:22-0800  完了      
3      ホスト取得     2006-03-21T13:50:24-0800  2006-03-21T13:50:24-0800  完了      
4      Java の実行  2006-03-21T13:50:24-0800  2006-03-21T14:28:19-0800  完了      

結果
結果 1: 
サーバー:    10.5.130.32
ステータス:   0
メッセージ:   OS プロファイル win2003EE を使用した OS の配備に成功しました。
         IP アドレス 192.168.0.70 が割り当てられました。
N1-ok> 

Windows OS のプロビジョニングに関する問題

Windows OS をプロビジョニングするときに問題が発生する場合があります。

問題:

管理サーバーの SSH エントリが古いために、基本管理機能のサポートのインストールに失敗することがあります。

対処方法:

add server feature コマンドが失敗し、セキュリティー違反がないことが確実な場合は、次のいずれかを削除します。

ファイルまたはファイルエントリを削除したら、add server feature コマンドを再実行します。

障害追跡に関する情報と最適な方法については、『Sun N1 System Manager 1.3 Troubleshooting Guide』「OS Distributions and Deployment」を参照してください。

問題:

Windows OS プロファイル内でプロダクトキーが定義されていないか、定義されているキーが間違っています。

対処方法:

プロダクトキーは Windows OS の各リリースに固有です。正しいプロダクトキーが適用されるようにするには、OS プロファイルを変更してプロダクトキーを訂正するか、load server コマンドの productkey 属性を使用します。

問題:

OS プロファイルのロード時に TFTP エラーが発生します。

対処方法:

GUID が間違っている可能性があります。システムの GUID を確認するには、PXE (Pre-Boot eXecution Environment) を使用してシステムを起動します。

問題:

インストール時にパーティションについて尋ねる Windows のメッセージが表示されます。

対処方法:

以前に Linux または Solaris が管理対象サーバーにインストールされていた場合は、システムに Windows を初めてインストールしようとしたときにパーティションについて尋ねるメッセージが表示されます。この問題を解決するには、Windows をインストールする前にコンソールでパーティションを削除するか、ディスクの最初の部分を消去します。

問題:

次のようなエラーメッセージで Windows OS のプロビジョニングに失敗します。


PXE-E55: ProxyDHCP service did not reply to request on port 4011
対処方法:

RIS サーバーに複数の IP アドレスがある場合は、最初の IP アドレスがプロビジョニングインタフェースであることを確認します。

インタフェースの順序を再設定するには、RIS サーバーで次の手順に従います。

  1. 「コントロールパネル」->「ネットワーク接続」を右クリックし、「ネットワーク接続」画面を開きます。

  2. 「ネットワーク接続」画面で、「詳細設定」->「詳細設定」をクリックします。

  3. 「詳細設定」画面で上下の矢印を使用してプロビジョニングインタフェースが一覧の先頭にあることを確認します。