N1 System Manager を使用したディスクレスクライアントのロードを可能にするには、ディスクレスクライアントの管理サーバーを設定し、ディスクレスクライアントのイメージを管理サーバーにリンクする必要があります。
n1sh シェルにアクセスするか、N1 System Manager のブラウザでコマンド行に移動します。
N1-ok> |
ディスクレスクライアントのイメージへのリンクを定義するには、create os コマンドを使用します。
ディスクレスクライアントのイメージへのリンクを定義すると、デフォルトの OS プロファイルが自動的に作成されます。
N1-ok> create os os-name type os-type format diskless \ tftpserver ip kernelimage path-to-kernelimage \ bootimage1 path-to-bootimage1 bootimage2 path-to-bootimage2 |
条件:
os-name はディストリビューションのイメージの一意の名前です。os-name には、数字、文字、および一部の特殊文字を含むことができます。次の特殊記号は使用できません。コンマ (,)、アスタリスク (*)、一重引用符 (')、二重引用符 (“)、括弧 ()、疑問符 (?)、等号 (=)、復帰改行 (\)。
ip には、TFTP サーバーの IP アドレスを指定します。デフォルトは管理サーバーの IP アドレスです。
os-type には、ディスクレスクライアントのイメージのオペレーティングシステムを指定します。有効なディスクレスクライアントの種類は solaris および redhat です。
path-to-kernelimage は、TFTP サーバーのルートディレクトリを基準にした、カーネルイメージへのパスです。
path-to-bootimage1 は、TFTP サーバーのルートディレクトリを基準にした、最初の起動イメージへのパスです。
path-to-bootimage2 は、TFTP サーバーのルートディレクトリを基準にした、2 番目の起動イメージへのパスです。
次の例では、2 つに分割された起動イメージに基づく Solaris ディスクレスクライアントのイメージを定義しています。
N1-ok> create os my-diskless type solaris format diskless tftpserver 10.5.4.3 \ kernelimage images/diskless-kernel bootimage1 images/diskless-boot-1 bootimage2 images/diskless-boot-2 |
ここでは、ディスクレスクライアントの OS プロファイルを作成する手順を示します。OS プロファイルの作成は、Linux ディスクレスクライアントの NFS のオプションや RAM ディスクのサイズを定義するときに特に便利です。
ディスクレスクライアントの OS プロファイルを作成するには、create osprofile コマンドを使用します。
create osprofile osprofile os <os-name> desc <description> [nfsopts <nfsopts>[,nfsopts <nfsopts>]] [ramdisksize <ramdisksize>] |
条件:
osprofile は、OS プロファイルの一意の名前です。
os-name は、インストールする OS ディストリビューションの名前です。イメージのリンク時に定義したものです。
description は、プロファイルの説明で、省略可能です。
nfsopts には、オプション/値 の形式で NFS に固有の情報を指定します。これは省略可能です。
ramdisksize には、RAM ディスクのサイズを M バイト単位で指定します。デフォルト値は 512M バイトです。
次の例では、Linux のディスクレスクライアントの OS プロファイルを作成しています。
N1-ok> create osprofile my-diskless-pro os my-diskless desc "RedHat diskless client profile" nfsopts=rsize=8192, wsize=8192 ramdisksize=1048576 |