Sun N1 System Manager 1.3.1 の新機能

第 4 章 N1 System Manager のその他の変更点

この章では、Sun Blade 8000 モジュールシステムのサポート以外の N1 System Manager の機能とマニュアルの変更点について説明します。

このリリースの N1 System Manager では、オンラインヘルプは更新されていません。この章では、オンラインヘルプで説明されている機能の、あまり重要でない変更点についても説明します。

サポートされているハードウェアとオペレーティングシステム

この節では、このリリースの N1 System Manager でサポートされているハードウェアについて説明します。

管理サーバーの要件

N1 System Manager で管理サーバーのハードウェアとオペレーティングシステムの要件を次の表に示します。


注意 – 注意 –

N1 System Manager 管理サーバーは N1 System Manager ソフトウェア専用にします。管理サーバーにほかのアプリケーションをインストールしないでください。管理サーバーは、N1 System Manager、Sun Management Center、Sun Control Station などのシステム管理ソフトウェアや、そのほかの管理システムでは管理できません。


表 4–1 管理サーバーのディスク容量と RAM の要件

ディスク容量 

RAM 

すべての管理サーバーで 72G バイト以上 

すべての管理サーバーで 4G バイト以上 

表 4–2 SPARC の管理サーバーでサポートされているハードウェアとオペレーティングシステム

タイプ 

オペレーティングシステム 

NetraTM 240、440

Solaris Version 10、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

Sun FireTM T1000、T2000

Solaris Version 10 HW2、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

Sun Fire V210、V240、V440 

Solaris Version 10、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

Sun Fire V490 

Solaris Version 10、64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、64 ビット 

表 4–3 X86 と X64 の管理サーバーでサポートされているハードウェアとオペレーティングシステム

タイプ 

オペレーティングシステム 

Sun Fire X2100 

Solaris Version 10 HW1、32 ビットおよび 64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、32 ビットおよび 64 ビット 

Solaris Version 10 Update 2、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 6、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 2、32 ビットおよび 64 ビット 

Sun Fire X4100 および X4200 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 2、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 1 および Update 3、64 ビット 

Sun Fire V20z および V40z 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1 および Update 2、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 2 〜 4、32 ビットおよび 64 ビット、シングルコアのみ 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 AS Update 5、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 AS Update 1、32 ビットおよび 64 ビット 

プロビジョニングを行う OS ディストリビューションごとに 3.0G バイト以上を割り当てる必要があります。


注 –

管理サーバーに選択したサーバーにネットワークインタフェースが 2 つだけある場合は、10/100 または 10/100/1000 の NIC を N1 System Manager にもう 1 つ設置することを検討してください。この第 3 の NIC は、管理ネットワーク、プロビジョニングネットワーク、データネットワークを別々のネットワークインタフェースに割り当てることを可能にします。これによって管理作業が容易になります。このマニュアルで使用する図や構成例では、追加の NIC が管理サーバーに設置されていると想定しています。


管理可能なサーバーの要件

N1 System Manager で管理可能なサーバーのハードウェアとオペレーティングシステムの要件を次の表に示します。

表 4–4 管理可能なサーバーのディスク容量と RAM の要件

ディスク容量 

RAM 

すべての管理可能なサーバーで 12G バイト以上 

すべての管理可能なサーバーで 512M バイト以上、1G バイトを推奨 

表 4–5 SPARC の管理可能なサーバーでサポートされているハードウェアとオペレーティングシステム

タイプ 

プロビジョニング可能な OS 

Sun Netra 240 および 440 

Solaris 10 GA 以降 

Solaris 9 Update 7 および Update 8 

Sun Fire V210、V240、および V440 

Solaris 10 GA 以降 

Solaris 9 Update 7 および Update 8 

Sun Fire V490 

Solaris 9 9/05 

Solaris 10 3/05 

Sun Fire V890 

Solaris 9 9/05 

Solaris 10 3/05 

Sun Fire T1000 および T2000 

Solaris 10 HW2 以降 

表 4–6 X86 と X64 の管理可能なサーバーでサポートされているハードウェアとオペレーティングシステム

タイプ 

プロビジョニング可能な OS 

Sun Blade X8400 Server Module 

Solaris x64 Version 10 Update 2、64 ビット 

Red Hat Enterprise 4 AS Update 3 

SUSE Linux Enterprise Server 9 SP3、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE 64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、SP1 32 ビット 

Sun Fire V20z および V40z 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Solaris 9 04/05 32 ビット 

Solaris 9 09/05 HW 32 ビット 

Solaris 9 09/05 32 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Update 1 〜 4、32 ビットおよび 64 ビット、シングルコアのみ 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Update 5 〜 6、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、32 ビット、シングルコアのみ 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、Update 1、32 ビットおよび 64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1 および SP2、64 ビット 

 

MS Windows 2003 SE、 2003 EE、2003 WE 32 ビットのみ 

Windows 2003 SE、2003 EE 64 ビットのみ 

Windows 2000S、2000AS 32 ビットのみ 

Sun Fire X2100 および 8081A IPMI 1.5 Remote Management Card: パート番号: 371-0743 

Solaris Version 10 HW1、32 ビットおよび 64 ビット 

Solaris Version 10 Update 1、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS Update 6 以降、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS Update 2、32 ビットおよび 64 ビット 

SUSE Linux Professional 9 SP3 以降、32 ビットおよび 64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、SP1、32 ビット 

Sun Fire X4100 および X4200、Sun Fire X4100 M2 および Sun Fire X4200 M2 を含む 

Solaris x64 Version 10 HW1、64 ビット 

Solaris x64 Version 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 3.0 WS、ES、および AS、Update 5 および Update 6、32 ビットおよび 64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS、Update 1 および Update 2、64 ビット 

SUSE Linux Enterprise Server 9 SP1 〜 SP3、64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE 64 ビット 

Windows 2003 SE、2003 EE、SP1 32 ビット 

Sun Fire X4500 

Solaris 10 Update 1、64 ビット 

Sun Fire X4600 および Sun Fire X4600 M2 

Solaris 10 Update 1、64 ビット 

Red Hat Enterprise Linux 4.0 WS、ES、および AS Update 3、64 ビット 

Windows 2003 SE、SP1、32 ビット 


注 –

Windows オペレーティングシステムを実行する管理対象サーバーの OS 検出、OS 監視、およびソフトウェア更新管理はサポートされていません。OS 検出については、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 4 章「管理可能なサーバーの検出」を参照してください。OS 監視については、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』の第 6 章「サーバーおよびサーバーグループの監視」を参照してください。


N1 System Manager 1.3 からのアップグレード

N1 System Manager 1.3 から N1 System Manager 1.3.1 へのアップグレード手順は、N1 System Manager 1.2 から N1 System Manager 1.3 へのアップグレード手順と同じです。詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 インストールおよび構成ガイド』「Sun N1 System Manager 1.3 へのアップグレード」を参照してください。

N1 System Manager 1.3 のマニュアルの変更点

この節では、製品の旧リリース時点での N1 System Manager のマニュアルの変更と訂正、およびこのリリースでの変更と訂正について説明します。

Solaris 10 OS の N1 Grid Engine ホストへのプロビジョニング

N1 Grid Engine の計算ホストに指定されている管理対象サーバーに Solaris 10 OS を配備したあと、N1 Grid Engine のマスターサーバーで Red Hat Linux version 4 のサポートされているディストリビューションが実行されている場合は、次の手順に従います。

この回避策は、管理サーバーでどのオペレーティングシステムが実行されている場合にも必要です。

ProcedureN1 Grid Engine ホストに Solaris 10 OS をプロビジョニングする

  1. 『Sun N1 System Manager 1.3 オペレーティングシステムプロビジョニングガイド』の第 2 章「UNIX オペレーティングシステムのプロビジョニング」および『Sun N1 System Manager 1.3 Grid Engine 監視についてのヘルプ』の第 1 章「N1 Grid Engine 向け N1SM オンラインヘルプ」に示す標準のプロビジョニング手順に従います。

  2. Solaris 10 OS をプロビジョニングした、計算ホストに指定されているサーバーで、/etc/default/nfs ファイルを次のように編集します。

    NFS_CLIENT_VERSMAX を 4 ではなく 2 に設定します。


    NFS_CLIENT_VERSMAX=2
  3. 次のコマンドを使用して NFS を再起動します。


    # svcadm restart svc:/network/nfs/client:default
    

オンラインヘルプの更新と訂正

このリリースの N1 System Manager では、オンラインヘルプは更新されていません。このリリースのオンラインヘルプでは、機能に対するあまり重要ではない追加事項については説明されていません。したがってこの節では、それらの追加事項について説明します。

N1 System Manager での Sun Blade X8400 サーバーモジュールの有効なハードウェアモデル名は X8400 です。

N1 System Manager での Sun Fire X4000 シリーズのサーバーの有効なハードウェアモデル名は次のとおりです。

X4100M2

Sun Fire X4100 M2 サーバー

X4200M2

Sun Fire X4200 M2 サーバー

X4600M2

Sun Fire X4600 M2 サーバー

X4500

Sun Fire X4500 サーバー

Sun Blade X8400 サーバーモジュールのプロビジョニングが可能になりました。この機能については、オンラインヘルプで説明していません。詳細は、第 3 章「Sun Blade 8000 シャーシ内の Sun Blade X8400 サーバーモジュールのプロビジョニング」を参照してください。