保護グループを作成するには、次の条件が満たされているかをまず確認する必要があります。
ローカルクラスタがパートナーシップのメンバーである。
既存の保護グループとこれから作成する保護グループが重複しない。
保護グループ名は Sun Cluster Geographic Edition のグローバルネームスペース内で一意です。同じシステム上の複数のパートナーシップ内で同じ保護グループ名を使用することはできません。
クラスタノードの 1 つにログインします。
この手順を行うには、Geo Management RBAC 権利プロファイルがユーザーに割り当てられている必要があります。RBAC の詳細は、「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。
geopg create コマンドを実行して新しい保護グループを作成します。
このコマンドは、ローカルクラスタ上に保護グループを作成します。
# geopg create -s partnershipname -o localrole \ [-p property [-p...]] \ protectiongroupname |
パートナーシップの名前を指定します。
この保護グループのローカルクラスタでの役割を指定します (Primary または Secondary)。
保護グループのプロパティーを指定します。
次のプロパティーを指定できます。
Description – 保護グループについて説明する。
Timeout – 保護グループのタイムアウト間隔を秒単位で指定する。データ複製構成の複雑さに応じて、タイムアウト間隔をデフォルト値から変更することができます。タイムアウト間隔の設定については、表 A–4を参照してください。
RoleChange_ActionArgs – 役割変更コールバックコマンドの実行時に、コマンド行の最後でシステム定義の引数のあとに付けられる文字列を指定します。
RoleChange_ActionCmd – 実行可能コマンドへのパスを指定します。このスクリプトは、新しい主クラスタ上で保護グループが起動されたときに、その新しい主クラスタ上でスイッチオーバーまたはテイクオーバー中に呼び出されます。スクリプトは、データ複製の役割が二次クラスタから主クラスタに変更されたあと、アプリケーションリソースグループがオンラインになる前に、新しい主クラスタ上で呼び出されます。データ複製の役割変更が成功しなかった場合は、スクリプトは呼び出されません。
このパスは、保護グループをホストできるすべてのパートナークラスタの全ノードで有効にしてください。
設定できるプロパティーについての詳細は、 付録 A 「Sun Cluster Geographic Edition の標準プロパティー」を参照してください。
保護グループの名前を指定します。
Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでサポートされる名前と値については、付録 B 「Sun Cluster Geographic Edition エンティティーに使用できる名前と値」を参照してください。
geopg コマンについては、geopg(1M) のマニュアルページを参照してください。
この例では、データ複製を使用しないように構成された保護グループを作成する方法を示します。
# geopg create -s paris-newyork-ps -o primary example-pg |
保護グループへのリソースグループの追加については、次のいずれかのガイドを参照してください。