Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

ストレージデバイスとの通信が喪失したときのアプリケーションリソースグループのフェイルオーバーに関する問題を解決する

アプリケーションがオンライン状態になっているノードとストレージデバイス間の通信が遮断すると、一部のアプリケーションリソースグループで、ストレージにアクセスできるノードに適切にフェイルオーバーすることができなくなる可能性があります。このようなアプリケーションリソースグループは、最終的に ERROR_STOP_FAILED 状態になる可能性があります。

対処方法または回避方法

Sun Cluster インフラストラクチャーは、I/O エラーがボリュームまたはその配下のデバイスで発生したときに、スイッチオーバーを開始しません。スイッチオーバーまたはフェイルオーバーがまったく発生しないため、ストレージへのアクセスができなくなったにもかかわらず、デバイスサービスはそのノードでオンラインのままになります。

この問題が発生した場合は、Sun Cluster の標準の手順を使用してアプリケーションリソースグループを正しいノードで再起動してください。ERROR_STOP_FAILED 状態からの回復とアプリケーションの再起動については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』「リソースの STOP_FAILED エラーフラグの消去」を参照してください。

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアはアプリケーションリソースグループ内の状態変更を検出し、geoadm status コマンドの出力の中でそれらの状態を表示します。このコマンドの使用方法については、「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアの実行時状態の監視」を参照してください。