Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理

はじめに

このマニュアルでは、SunTM Cluster Geographic Edition ソフトウェアの管理手順について説明します。このマニュアルは、 Sun のソフトウェアとハードウェアについて幅広い知識を持っている上級システム管理者を対象としています。販売活動のガイドとしては使用しないでください。

このマニュアルで説明されている作業手順を行うには、SolarisTM オペレーティングシステム (Solaris OS) に関する知識と、Sun Cluster ソフトウェアとともに使用するボリュームマネージャーソフトウェアに関する専門知識が必要です。

関連マニュアル

関連のある Sun Cluster Geographic Edition のトピックについては、次の表に示したマニュアルを参照してください。Sun Cluster Geographic Edition のマニュアルはすべて、http://docs.sun.com で入手できます。

トピック 

マニュアル 

概要 

『Sun Cluster Geographic Edition の概要』

用語集 

『Sun Java Enterprise System Glossary 』

ハードウェア管理 

各ハードウェア管理ガイド 

ソフトウェアのインストール 

『Sun Cluster Geographic Edition のインストール』

システム管理 

『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』

『Sun Cluster Geographic Edition Sun StorEdge Availability Suite 向けデータ複製ガイド』

『Sun Cluster Geographic Edition Hitachi TrueCopy 向けデータ複製ガイド』

『Sun Cluster Geographic Edition EMC Symmetrix Remote Data Facility 向けデータ複製ガイド』

コマンドと関数のリファレンス 

『Sun Cluster Geographic Edition リファレンスマニュアル』

Sun Cluster の全マニュアルの一覧は、Sun Cluster ソフトウェアのリリースノート (http://docs.sun.com) に記載されています。

UNIX コマンド

このマニュアルでは、Sun Cluster Geographic Edition 構成のインストール、構成、または管理に使用するコマンドについて説明しています。このマニュアルは、システムの停止、システムの起動、デバイスの構成など、UNIX® の基本的なコマンドや手順については説明しません。

このような情報については、次のマニュアルを参照してください。

マニュアル、サポート、およびトレーニング

Sun の Web サイトでは、次のサービスに関する情報も提供しています。

問い合わせについて

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアをインストールまたは使用しているときに問題が発生した場合は、ご購入先に連絡し、次の情報をお伝えください。

次のコマンドを使用し、システム上の各ノードに関して、サービスプロバイダに必要な情報を収集してください。

コマンド 

機能 

prtconf -v

システムメモリのサイズと周辺デバイス情報を表示します 

psrinfo -v

プロセッサの情報を表示する 

showrev –p

インストールされているパッチを報告する 

prtdiag -v

システム診断情報を表示する 

geoadm -V

Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアのリリース情報を表示します 

scstat

クラスタの状態のスナップショットを提供します 

scconf –p

クラスタ構成情報を表示します 

geoadm status

ローカルクラスタの Sun Cluster Geographic Edition 実行時の状態を表示します 

上記の情報にあわせて、/var/adm/messages ファイルの内容もご購入先にお知らせください。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P–1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

 


sun% grep `^#define \

  XV_VERSION_STRING'

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。