geopg switchover コマンドを使用してスイッチオーバーを開始すると、データ複製サブシステムが両方のクラスタでいくつかの検証を実行します。スイッチオーバーが実行されるのは、両方のクラスタで検証手順が成功した場合だけです。
まず、複製サブシステムは、Hitachi TrueCopy デバイスグループの全体的なデバイスグループ状態が有効であるかどうか検査します。 次に、複製サブシステムは、ターゲットの主クラスタ cluster-newyork のローカルのデバイスグループ状態が 23、33、43、または 53 であることを検査します。ローカルのデバイスグループの状態は、pairvolchk -g device-group-name -ss コマンドで返されます。これらの値は、PVOL_PAIR 状態または SVOL_PAIR 状態に対応します。次の表に、新しい主クラスタ cluster-newyork で実行される Hitachi TrueCopy コマンドを示します。
表 3–1 新しい主クラスタでの Hitachi TrueCopy スイッチオーバー検証
全体的なデバイスグループ状態 |
ローカルクラスタでの有効なデバイスグループ状態 |
cluster-newyork で実行される Hitachi TrueCopy スイッチオーバーコマンド |
---|---|---|
SMPL |
なし |
なし |
通常の主クラスタ |
23、43 |
Hitachi TrueCopy デバイスグループはすでに PVOL_PAIR 状態であるため、コマンドは実行されません。 |
通常の二次クラスタ |
33、53 |
horctakeover -g dg [-t] Hitachi TrueCopy デバイスグループの fence_level が async のときは、-t オプションを指定します。この値は、保護グループの Timeout プロパティーの 80% として計算されます。たとえば、保護グループの Timeout が 200 秒である場合、このコマンドで -t オプションを使用したときの値は 200 秒の 80%、つまり、160 秒になります。 |
テイクオーバー主クラスタ |
なし |
なし |
テイクオーバー二次クラスタ |
なし |
なし |