Sun Cluster Geographic Edition Hitachi TrueCopy 向けデータ複製ガイド

Hitachi TrueCopy アプリケーションリソースグループの管理

アプリケーションを高可用化するには、そのアプリケーションをアプリケーションリソースグループ内でリソースとして管理する必要があります。

主クラスタ上のアプリケーションリソースグループ用として構成するエンティティー (アプリケーションリソース、インストール、アプリケーション構成ファイル、リソースグループなど) は、すべて二次クラスタにも複製する必要があります。リソースグループ名は、両方のクラスタで同じにする必要があります。また、アプリケーションリソースが使用するデータは、二次クラスタに複製する必要があります。

この節では、次の作業について説明します。

ProcedureHitachi TrueCopy 保護グループにアプリケーションリソースグループを追加する方法

始める前に

既存のリソースグループは、保護グループのアプリケーションリソースグループのリストに追加できます。保護グループにアプリケーションリソースグループを追加する前に、次の条件が満たされていることを確認してください。

保護グループは有効でも無効でもかまいません。また、リソースグループは Online または Unmanaged のどちらでもかまいません。

保護グループの構成が変更されたあと、リソースグループが Unmanaged で保護グループが Active の場合、保護グループのローカル状態は Degraded になります。

追加するリソースグループが Online で保護グループが無効である場合、要求は拒否されます。有効なリソースグループを追加する前に、保護グループを有効にする必要があります。

  1. クラスタノードの 1 つにログインします。

    この手順を行うには、Geo Management RBAC 権利プロファイルがユーザーに割り当てられている必要があります。RBAC の詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。

  2. 保護グループにアプリケーションリソースグループを追加します。

    このコマンドは、ローカルクラスタ上の保護グループにアプリケーションリソースグループを追加します。このコマンドは次に、パートナークラスタに同じ名前の保護グループが含まれている場合、新しい構成情報をパートナークラスタに伝達します。


    # geopg add-resource-group resourcegrouplist protectiongroup
    
    resourcegrouplist

    アプリケーションリソースグループの名前を指定します。

    リソースグループは、コンマで区切って複数指定できます。

    protectiongroup

    保護グループの名前を指定します。

    Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアでサポートされる名前と値の詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』の付録 B「Sun Cluster Geographic Edition エンティティーに使用できる名前と値」を参照してください。

    ローカルクラスタで追加操作が失敗した場合、保護グループの構成は変更されません。成功した場合、Configuration 状態はローカルクラスタで OK に設定されます。

    ローカルクラスタの Configuration 状態が OK になっていても、パートナークラスタ上で追加操作に失敗した場合、パートナークラスタの Configuration 状態は Error に設定されます。

    保護グループに追加されたアプリケーションリソースグループは、保護グループのエンティティーとして管理されます。この結果、このアプリケーションリソースグループは、保護グループの起動、停止、スイッチオーバー、テイクオーバーなどの操作の影響を受けます。


例 2–9 保護グループへのアプリケーションリソースグループの追加

この例では、2 つのアプリケーションリソースグループ apprg1 apprg2tcpg に追加します。


# geopg add-resource-group apprg1,apprg2 tcpg

ProcedureHitachi TrueCopy 保護グループからアプリケーションリソースグループを削除する方法

アプリケーションリソースグループの状態または内容を変更することなく、保護グループからアプリケーションリソースグループを削除できます。

始める前に

次の条件が満たされているか確認します。

  1. クラスタノードの 1 つにログインします。

    この手順を行うには、Geo Management RBAC 権利プロファイルがユーザーに割り当てられている必要があります。RBAC の詳細は、『Sun Cluster Geographic Edition のシステム管理』「Sun Cluster Geographic Edition ソフトウェアと RBAC」を参照してください。

  2. 保護グループからアプリケーションリソースグループを除去します。

    このコマンドは、ローカルクラスタ上の保護グループからアプリケーションリソースグループを除去します。このコマンドは次に、パートナークラスタに同じ名前の保護グループが含まれている場合、パートナークラスタ上の保護グループからアプリケーションリソースグループを除去します。


    # geopg remove-resource-group resourcegrouplist protectiongroup
    
    resourcegrouplist

    アプリケーションリソースグループの名前を指定します。

    リソースグループは、コンマで区切って複数指定できます。

    protectiongroup

    保護グループの名前を指定します。

    ローカルクラスタで除去操作が失敗した場合、保護グループの構成は変更されません。成功した場合、Configuration 状態はローカルクラスタで OK に設定されます。

    ローカルクラスタ上で Configuration 状態が OK になっていても、パートナークラスタ上で除去操作に失敗した場合、パートナークラスタ上の Configuration 状態が Error に設定されます。


例 2–10 保護グループからのアプリケーションリソースグループの削除

この例では、2 つのアプリケーションリソースグループ apprg1 apprg2tcpg から削除します。


# geopg remove-resource-group apprg1,apprg2 tcpg