N1 System Manager では、Sun Fire X2100 M2 サーバーと Sun Fire X2200 M2 サーバーのファームウェアバージョン 1.0a/1.1 から 1.2 へのアップグレードは、完全にはサポートされていません。更新は常に正常に終了しますが、サーバーの種類と、更新したファームウェアのバージョンによっては、N1 System Manager で処理が失敗したと表示されます。また、CMOS のチェックサムが無効になるので、システムを正常に起動するにはチェックサムを手動で削除する必要があります。
回避策: 次の手順でファームウェアを更新します。この手順は、create firmware コマンドを使用してファームウェアのイメージを N1 System Manager にインポートしてあることを前提としています。
管理サーバーにスーパーユーザーとしてログインします。
管理対象サーバーのファームウェアをバージョン 1.2 に更新します。
# n1sh stop server server-name force=true # n1sh load server server-name firmware firmware1.2-name |
ファームウェアの更新ジョブが終了するまで待ちます。
アップグレードの種類によっては、次のようにジョブが失敗する場合があります。
1.0a から 1.2 への更新は失敗
Sun Fire X2200 M2 サーバーでの 1.1 から 1.2 への更新は失敗
更新している管理対象サーバーのコンソールに接続します。
# n1sh connect server servername |
N1 SM の別の端末ウィンドウで、管理対象サーバーの電源を切ってから再度投入します。
# n1sh stop server server-name force=true # n1sh start server server-name |
管理対象サーバーの電源が入ったら、コンソールウィンドウに BIOS POST の出力が表示され、CMOS のチェックサムが無効であると表示されます。
コンソールウィンドウで F2 を押してデフォルト値に戻し、POST が完了するまで待ちます。
サーバーで basemanagement 機能または osmonitor 機能が有効になっている場合は、システムが完全に起動してから先に進みます。
管理対象サーバーのコンソールウィンドウを終了します。
管理対象サーバーのシステム情報を更新します。
# n1sh set server server-name refresh |
管理対象サーバーでファームウェアがバージョン 1.2 に更新されたことを確認します。
# n1sh show server server-name | egrep 'SP|BIOS' |
SP と BIOS のバージョンが最新のバージョンに更新されているはずです。