引数を指定せずに lgrpinfo ツールを呼び出すと、オプション -celmrt all を指定した場合と同じ動作になります。lgrpinfo ツールの有効なオプションは次のとおりです。
このオプションは、指定された lgroup ID について、トポロジ、CPU、メモリー、負荷、および応答時間値の情報を出力します。このオプションを指定すると、-T オプションも指定した場合を除き、-tcemrlL オプションの動作を組み合わせた動作になります。-T オプションを指定した場合は、-a オプションの動作に -t オプションの動作は含まれなくなります。
このオプションは、CPU の情報を出力します。
このオプションは、リスト内の各 lgroup をその子で置き換えます。このオプションを -P オプションまたは -T オプションと組み合わせることはできません。引数がまったく指定されていない場合、このオプションはすべての lgroup に適用されます。
このオプションは、葉 lgroup に関する lgroup 平均負荷率を出力します。
このオプションは、lgroup 階層を OS 表示で出力します。ツールのデフォルトの動作では、lgroup 階層は呼び出し元の表示で出力されます。呼び出し元の表示には、呼び出し元で使用できる資源だけが含まれています。OS 表示と呼び出し元表示の詳細については、lgrp_init(3LGRP) のマニュアルページを参照してください。
このオプションは、ツールに関するヘルプメッセージを表示します。
このオプションは、指定された ID と一致する ID だけを出力します。このオプションは、-c、-G、-C、または -P オプションと組み合わせることができます。-c オプションを指定すると、一致するすべての lgroup に含まれている CPU のリストが出力されます。-c オプションを指定しない場合は、一致する lgroup の ID が表示されます。引数がまったく指定されていない場合、このオプションはすべての lgroup に適用されます。
このオプションは、lgroup の応答時間に関する情報を出力します。各 lgroup について示される応答時間値は、オペレーティングシステムによって定義されたもので、プラットフォーム固有の数値です。実行中のシステムで lgroup を相対的に比較する目的にのみ使用できます。この値は、ハードウェアデバイス間の実際の応答時間を表しているとは限らず、異なるプラットフォームには当てはまらない場合もあります。
このオプションは、lgroup の応答時間表を出力します。この表は、各 lgroup からほかの各 lgroup に対する相対応答時間を示します。
このオプションは、メモリーの情報を出力します。メモリーサイズの報告には、サイズが 0 から 1023 の整数範囲に収まるような単位が使用されます。-u オプションを使用すると、この動作を変更することができます。値が 10 より小さい場合のみ、小数部も表示されます。
このオプションは、リスト内の各 lgroup をその親で置き換えます。このオプションを -C オプションまたは -T オプションと組み合わせることはできません。引数がまったく指定されていない場合、このオプションはすべての lgroup に適用されます。
このオプションは、lgroup の資源に関する情報を出力します。-T オプションを指定すると、中間 lgroup の資源についてのみ情報が表示されます。
このオプションは、lgroup のトポロジに関する情報を出力します。
このオプションは、システムの lgroup トポロジをツリー形式でグラフィカルに表示します。このオプションは、-a、-c、-e、-G、-l、-L、-m、-r、および -u オプションとの組み合わせでのみ使用できます。出力を中間 lgroup だけに制限するには、-r オプションを使用します。-T オプションと -a オプションを組み合わせるときは、-t オプションは省略します。ルート lgroup が唯一の lgroup である場合を除き、このオプションではルート lgroup に関する情報は出力されません。
このオプションは、メモリーの単位を指定します。units 引数の値には、b、k、m、g、t、p、または e を指定できます。これらはそれぞれ、バイト、キロバイト、メガバイト、ギガバイト、テラバイト、ペタバイト、およびエクサバイトを表します。