Sun N1 System Manager 1.3.3 ご使用にあたって

監視に関する問題点

この節では、監視に関して判明している問題点をまとめています。

Linux 配備先で適切なディストリビューショングループが選択されていないと OS 監視で問題が発生する

Linux 64 ビットの配備先の osprofileで適切なディストリビューショングループが選択されていないと、osmonitor 機能で問題が発生します。

Red Hat Enterprise Linux 4.0–64 ビットの場合は、必ず Everything グループを選択してください。

SUSE Linux Enterprise Server 10–64 ビットの場合は、Default グループと Common Code Base を選択してください。

Sun Management Center ポートが変更されているとエージェント監視で問題が発生する (6532397)

回避策: 次の手順を実行します。

  1. 管理サーバー上の /etc/opt/sun/n1gc/agent.properties ファイルをエディタで開き、エントリを追加します。

    com.sun.hss.agent.snmpAgentPort=10161

  2. 次のコマンドを使用して N1 System Manager を無効にします。

    # svcadm disable n1sm

  3. ターゲットノードで構成ファイルを作成し、新しいパスワードとシード、snmpv1 文字列を指定します。

    # ls -l /tmp/cred


    -r--------   1 root     root          77 Mar  8 20:04 /tmp/cred

    bash-3.00# cat /tmp/cred

    ES_USMUSER_PASS=mynewpass

    ES_SNMPV1_STRING=public

    ES_SECURITY_SEED=myseed

  4. エージェントを構成し、新しいユーザーを指定します。

    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-config -u mynewuser -r -f /tmp/cred -p agent

  5. エージェントを停止します。

    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -aY

  6. /var/opt/SUNWsymon/cfg/kernel-reader-simple.dat ファイル内の「adminUsers」行を新しいユーザー情報を使用して編集します。

    value:adminUsers = "mynewuser"

  7. エージェントを起動します。

    # /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -alY

  8. 管理サーバーでエージェントが動作していることを確認します。

    snmpwalk -c public -v 1 nodename:10161

  9. 監視対象のノードに新しい資格を設定します。

    # n1sh set server ip_or_name agentsnmpv3=mynewuser/mynewpass

OS 監視のステータスが「良好」に戻らない (6483181)

OS 監視のしきい値を変更し、現在の監視のステータスを「警告」から「良好」に移行した場合、N1 SM のインタフェース全体でステータスが更新されません。

回避策: 管理サーバーで、サーバーの監視情報を更新します。


n1-ok> set server server-name refresh

OS 監視のしきい値違反が送信されない (6433480)

OS 監視エージェントのアウトバウンドインタフェースが、ユーザーが指定する agentip と一致しない場合があります。ターゲットサーバーの uname -n を解決したときに agentip にならない場合は、agentip インタフェースを経由してエージェントから N1 System Manager にトラップが送信されず、サーバーの再起動時にシステムが再起動されません。

回避策: OS 監視 (osmonitor) 機能を追加する前に、ターゲットサーバーで、主ホスト名を解決すると、OS 監視機能の追加に使用される agentip IP アドレスになることを確認します。再起動時にも uname -n が常にこのホスト名を返すことを確認します。その後、OS 監視機能を追加します。

キューにあって、実行中でないジョブが、「ジョブの詳細」で「未開始」と表示される (6318398)

全体のジョブ負荷が大きすぎて、キュー内の次のジョブを実行できない場合、「ジョブの詳細」画面には、実行中のジョブのステータスが「実行中」、その他のジョブのステータスは「未開始」と表示されます。キュー内のジョブは、1 つまたは複数の実行中のジョブが完了し、全体のジョブ負荷が小さくなって、キュー内の次のジョブを実行できる状態になったあとで実行されます。

詳細は、『Sun N1 System Manager 1.3 検出および管理マニュアル』「ジョブのキューイング」を参照してください。

ジョブの完了後も、ジョブの実行中を表す時計アイコンが残る (6258571)

すべてのジョブの実行が完了しても、更新機能の問題が原因で、「表示の選択」セクション内のサーバーの横に時計アイコンが表示され続けることがあります。

回避策: 「更新」ボタンをクリックするか、F5 キーを押すことによって、ブラウザインタフェースを更新してください。