Grid Engine システムにバッチスクリプトを発行する前に、サイトの標準シェルリソースファイル (.cshrc、.profile、または.kshrc) とユーザーの個人用リソースファイルに stty などのコマンドが含まれているかどうかを確認します。バッチジョブは、デフォルトでは端末接続を持ちません。したがって、stty を呼び出した結果はエラーになります。
マスターホストにログインします。
% rsh exec-host-name date |
exec-host-name には、インストール済みのいずれかの実行ホストを指定します。ユーザーのログインディレクトリまたはホームディレクトリがホストごとに異なる場合は、すべての実行ホスト上でこのテストを行う必要があります。rsh コマンドは、マスターホスト上でローカルに date コマンドを実行した場合と同様の結果を出力します。エラーメッセージを含む行が追加されている場合は、エラーの原因を修正するまで、バッチジョブを正常に実行することはできません。
stty などのコマンドを実行する前に、すべてのコマンドインタプリタについて、実際の端末接続をチェックします。
次に、Bourne シェルスクリプトを使って端末接続をテストする例を示します。
tty -s if [ $? = 0 ]; then stty erase ^H fi |
次に、C シェル構文の例を示します。
tty -s if ( $status = 0 ) then stty erase ^H endif |
sge-root/examples/jobs ディレクトリ内のサンプルスクリプトを 1 つ選択して発行します。
% qsub sge-root/examples/jobs/simple.sh |
バッチジョブの発行と監視の詳細は、『Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド』の「バッチジョブの発行」を参照してください。
ジョブの実行が完了したら、ホームディレクトリで、リダイレクトされた stdout/stderr ファイル、script-name.ejob-id および script-name.ojob-id を確認します。
job-id は、各ジョブに割り当てられる連続した一意の整数値です。
問題が発生した場合は、『Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド』の第 9 章「チューニング、エラーメッセージ、および障害追跡」を参照してください。