Sun N1 Grid Engine 6.1 インストールガイド

従来のスプールとデータベーススプール

インストール時に、従来のスプール方式と Berkeley DB スプール方式のいずれかを選択します。Berkeley DB スプールを選択した場合は、さらにスプール先として、ローカルディレクトリと独立したホスト (Berkeley DB スプールサーバー) のいずれかを選択します。

従来のスプール方式も選択できますが、より優れたパフォーマンスを得たい場合は Berkeley DB スプールサーバーを選択します。これは、従来のスプール方式ではテキストファイルへのブロック書き込みを行う必要があるのに対して、Berkeley DB スプール方式ではマスターホストからデータベースへブロックなしで書き込みを行えるからです。2 つのスプール方式は、ファイル形式とデータの整合性の点でも異なっています。Berkeley DB に書き込むと、テキストファイルに書き込む場合よりもはるかに高いレベルのデータ整合性が得られます。一方、ファイル形式に注目すると、テキストファイルには、人間が読んだり編集したりできる形式でデータを格納できるという利点があります。通常、これらのファイルを読む必要はありません。しかし、スプールディレクトリにはシステムデーモンからのメッセージが格納されているので、ファイルを読むことができれば、その内容をデバッグに役立てることができます。