Sun N1 Grid Engine 6.1 インストールガイド

sge-root インストールディレクトリ

配布媒体のコンテンツを読み込むディレクトリを作成します。このディレクトリを「ルートディレクトリ」または「sge-root」と呼びます。このディレクトリには、Grid Engine システムの実行時に、現在のクラスタ構成と、ディスクにスプールするその他のデータが格納されます。


注 –

スプール領域は sge-root の下である必要はありません。実際、効率上の理由から、この場所に格納されないこともあります。


すべてのホストからネットワーク経由でアクセスできる、有効なディレクトリパス名を指定してください。たとえば、オートマウンタを使ってファイルシステムをマウントする場合、sge-root には /usr/N1GE6 を指定します。/tmp_mnt/usr/N1GE6 を指定してはいけません。このマニュアルでは、sge-root 変数でインストールディレクトリを示します。

sge-root は、Grid Engine ソフトウェアディレクトリツリーのトップレベルのディレクトリです。セル内の Grid Engine システムコンポーネントはそれぞれ、起動時に sge-root/cell/common ディレクトリを読み取る必要があります。Grid Engine ソフトウェアをシングルクラスタとしてインストールした場合、cell の値は default になります。

インストールと管理の容易性の点から、Grid Engine ソフトウェアインストール手順を実行するすべてのホストから読み取り可能なディレクトリを指定する必要があります。たとえば、NFS などのネットワークファイルシステム全体で使用可能なディレクトリを指定します。ホストのローカルファイルシステムを指定する場合は、特定のマシンのインストール手順を開始する前に、各ホストにインストールディレクトリをコピーしてください。必要なアクセス権については、「ファイルアクセス権」を参照してください。