キューは、1 台以上のホストで同時に実行できるジョブのクラス用のコンテナです。キューは、ジョブを移行できるかどうかなどの特定のジョブの属性を決定します。実行ジョブはその有効期間中キューに関連付けられています。キューに関連付けられていることで、ジョブで発生する事象の一部が影響を受けます。たとえば、キューが一時停止されると、そのキューに関連付けたすべてのジョブも一時停止されます。
ジョブをキューに直接発行する必要はありません。ジョブの要件プロファイルだけを指定すればすみます。プロファイルには、メモリー、オペレーティングシステム、使用可能なソフトウェアなどの要件が含まれます。Grid Engine ソフトウェア は、適切なキューと実行負荷が少ない適切なホストにジョブを自動的に割り振ります。指定したキューにジョブを発行すると、ジョブはそのキューと結合されます。結果として、Grid Engine システム デーモンは、負荷が少なくより適したデバイスを選択できなくなります。
キューは 1 台のホストに存在する場合と、複数のホストに及ぶ場合があります。このため、Grid Engine システムのキューはクラスタキュー とも呼ばれます。ユーザーと管理者は、クラスタキューを使用すると、1 つのキュー構成によって実行ホストのクラスタを同時に実行できます。クラスタキューに関連付けられた各ホストは、クラスタキューからそれぞれのキューインスタンスを受け取ります。