ジョブが実行されると、いくつかの変数がジョブの 環境にプリセットされます。
ARC – ジョブが実行されているノードのアーキテクチャー名。この名前は sge_execd バイナリにコンパイルされます。
SGE_ROOT – Grid Engine システムのルートディレクトリ。起動する前に sge_execd で設定されたディレクトリ、またはデフォルトの /usr/SGE ディレクトリです。
SGE_JOB_SPOOL_DIR – ジョブの実行中にジョブ関連データを保存するために sge_shepherd が使用するディレクトリ。
SGE_CKPT_ENV – チェックポイント設定ジョブが実行されるチェックポイント設定環境。チェックポイント設定環境は、qsub -ckpt コマンドで選択されます。
SGE_CKPT_DIR – チェックポイント設定インタフェースの ckpt_dir パス。チェックポイント設定ジョブに対してのみ設定されます。詳細は、checkpoint(5) のマニュアルページを参照してください。
SGE_STDERR_PATH – ジョブの標準エラーストリームを出力するファイルのパス名。このファイルは、通常プロローグ、エピローグ、並列環境開始スクリプトおよび終了スクリプト、またはチェックポイント設定スクリプトからのエラーメッセージ出力を拡張するために使用されます。
SGE_STDOUT_PATH – ジョブの標準出力ストリームを出力するファイルのパス名。このファイルは、通常プロローグ、エピローグ、並列環境開始スクリプトおよび終了スクリプト、またはチェックポイント設定スクリプトからのメッセージ出力を拡張するために使用されます。
ENVIRONMENT – 常に BATCH に設定されます。この変数は、スクリプトがバッチモードで実行されることを示します。
JOB_ID – ジョブの発行時に sge_qmaster デーモンによって割り当てられる一意の識別子。ジョブ ID は、1 から 9,999,999 の 10 進法の整数です。
JOB_NAME – qsub コマンドで指定されたファイル名、ピリオド、およびジョブ ID の数字で構成されるジョブ名。このデフォルトは、qsub -N で無効にできます。
PE_HOSTFILE – Grid Engine システムによって並列ジョブに割り当てられた仮想並列マシンの定義を含むファイルのパス。 この変数は、並列ジョブでのみ使用されます。このファイルの形式については、「sge_pe」の $pe_hostfile パラメータの説明を参照してください。
REQUEST – ジョブの要求名。この名前は、ジョブスクリプトファイル名か、qsub -N コマンドによって明示的にジョブに割り当てられた名前です。
RESTARTED – チェックポイント設定ジョブが再開されたかどうかを示します。値が 1 に設定されている場合、ジョブは 1 回以上割り込まれています。よって、ジョブは再開されていることになります。
SHELL – passwd ファイルから得られるユーザーのログインシェル。
SHELL は、ジョブに使用されているシェルとは限りません。