Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド

有効なコメント

シェルスクリプトでは、ハッシュ記号 (#) が最初にある行はコメントとして扱われます。 ただし、Grid Engine システムは特別なコメント行を認識し、それらの行を特別な方法で使用します。そのような特別なコメントスクリプト行は、qsub コマンドのコマンド行引数リストの一部として扱われます。これらの特別なコメント行内で指定される qsub オプションも「QMON Submit Job」ダイアログボックスで解釈されます。スクリプトファイルを選択すると、対応するパラメータがプリセットされます。

デフォルトでは、特別なコメント行は #$ という接頭辞で識別されます。接頭辞は、 qsub -C コマンドで再定義できます。

このような特別なコメントの使用は、発行引数のスクリプト組み込みと呼ばれます。次に、スクリプト組み込みコマンド行オプションを利用したスクリプトファイルの例を示します。


例 3–2 スクリプト組み込みコマンド行オプションの使用


#!/bin/csh

# Grid Engine のデフォルトのシェルでなければ 
# csh を強制

#$ -S /bin/csh

# これは N1 Grid Engine 6.1 の元でサンプルの FORTRAN プログラムを
# コンパイルし、実行するスクリプトファイルの例です。
# Grid Engine に、ジョブの開始時と終了時に 
# メールを送信させるように
# します。

#$ -M EmailAddress
#$ -m b,e

# 標準出力と標準エラーのためのファイルを
# 命名します。

#$ -o flow.out -j y

# ファイルがあるディレクトリに変更します。

cd TEST

# プログラム "flow.f" をコンパイルし、
# 実行可能な "flow" と命名する必要があります。

f77 flow.f -o flow

# コンパイルを完了すると、そのプログラムを実行できます。

flow