Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド

qmake の使用

qmake のコマンド行構文は、qrsh の構文と同じようにみえます。


% qmake [-pe pe-name pe-range][options] \
 -- [gnu-make-options][target]

注 –

-inherit オプションは、この節の後半に説明がある qmake によってもサポートされています。


-pe オプションの使用と gmake -j オプションとの関係に特に注意してください。両方のオプションは、達成する並列化の量を表すために使用できます。違いは、 gmake-j を使用して、使用される並列環境などを指定できないことです。したがって、qmake は、make と呼ばれる並列 make 用のデフォルト環境が構成されていることを前提にします。さらに、gmake-j では、範囲の指定はできず、1 つの数字しか設定できません。qmake は、-j によって指定された数字を 1-n の範囲として解釈します。これと対照的に、-pe ではこれらのパラメータすべてを詳細に指定できます。結果として、次の 2 つのコマンド行例の意味は同じになります。


% qmake -- -j 10
% qmake -pe make 1-10 --

次の コマンド行は、-j オプションを使用して表現することはできません。


% qmake -pe make 5-10,16 --
% qmake -pe mpi 1-99999 --

構文以外に、qmake は 2 つの呼び出しモードをサポートしています。-inherit オプションを使用せずにコマンド行から対話方式で呼び出すモードと -inherit オプションによってバッチジョブ内で呼び出すモードがあります。これらの 2 つのモードは、次のような別の処理シーケンスを開始します。

詳細は、qmake(1) のマニュアルページを参照してください。