Grid Engine システムでは、次のジョブスケジューリング処理が行われます。
振り分け前の決定。キューがいっぱいであるか過負荷状態であるためキュー削除する、現在実行には適切でないジョブをスプールする、優先順位の高いジョブにリソースを要約するなどの処理
振り分け。そのほかの保留中のジョブおよび実行中のジョブを考慮したジョブの重要性の決定、クラスタ内の全てのマシン上の負荷の検知、および構成済みの選択基準に基づいて選択されたマシン上のキューへのジョブの送信
振り分け後の監視。 ジョブがリソースを取得した時点、および独自の相対的な重要性を持つそのほかのジョブがシステムに出入りした時点での、ジョブの相対的な重要性の調整
Grid Engine ソフトウェアは、次の基準に基づいて、コンピュータの異機種システム混在クラスタでジョブをスケジューリングします。
クラスタの現在の負荷
ジョブの相対的な重要性
ホストの相対的なパフォーマンス
CPU、メモリー、および I/O 帯域幅など、ジョブのリソース要求
スケジューリングに関する決定は、サイトの戦略と、クラスタ内の各コンピュータの瞬間的な負荷の特性に基づいて行われます。サイトのスケジューリング戦略は、Grid Engine システムの構成パラメータを介して表されます。負荷特性は、動作中のシステムのパフォーマンスデータを収集することによって確認されます。