キューカレンダは、年の日付、週の曜日、または 1 日の時刻に従って、キューの可用性を定義します。特定の時間でキューの状態が変更されるよう、キューを構成できます。キューの状態は、使用不能、使用可能、一時停止、再開 (停止解除) に変更できます。
Grid Engine システムには、サイトに固有のカレンダのセットを定義する機能があります。それぞれのカレンダは、状態変更とその変更が発生する時間を指定します。これらのカレンダは、キューと関連付けることができます。各キューを 1 つのカレンダに関連付け、その関連付けたカレンダで定義されている可用性プロファイルを適用することができます。
カレンダ形式の構文は、calendar_conf(5) のマニュアルページで詳細に説明されています。以降の節では、対応する機能を説明するとともに、いくつか例を紹介します。
「QMON Main Control」ウィンドウで「Calendar Configuration」ボタンをクリックします。「Calendar Configuration」ダイアログボックスが表示されます。
「Calendars」リストには使用可能なカレンダが表示されます。
「Calendars」リストで、変更または削除するカレンダ構成をクリックします。
次のいずれかの操作を行います。
選択したカレンダを削除するには「Delete」をクリックします。
選択したカレンダを変更するには「Modify」をクリックします。
アクセスリストを追加するには「Add」をクリックします。
いずれの場合も「Add/Modify Calendar」ダイアログボックスが表示されます。
「Modify」または「Delete」をクリックした場合は、「Calendar Name」フィールドには選択したカレンダの名前が表示されます。「Add」をクリックした場合は、定義するカレンダの名前を入力します。
「Year」および「Week」フィールドでは、calendar_conf(5) のマニュアルページで説明されている構文を使用して、カレンダイベントを定義できます。
上記のカレンダ構成例は、営業時間外と週末に使用可能なキューに適しています。また、週末と同様に扱うようにクリスマス休暇を定義しています。
構文の詳細な説明とそのほかの例については、calendar_conf(5) のマニュアルページを参照してください。
キューにカレンダ構成を関連付けることによって、そのカレンダに定義されている可用性プロファイルがキューに設定されます。カレンダの関連付けは、「Modify キュー名」ダイアログボックスの「General Configuration」タブで行います。「Calendar」フィールドには、関連付けるカレンダの名前が含まれています。「Calendar」フィールドの隣りにあるボタンをクリックすると、現在構成されているカレンダが表示されます。キュー構成の詳細については、「キューの構成」を参照してください。
コマンド行からキューカレンダを構成するには、適切なオプションを使用して次のコマンドを入力します。
% qconf オプション |
次のオプションを使用できます。
qconf -acal calendar-name
-acal オプション (カレンダの追加) を使用すると、calendar-name という名前の新しいカレンダ構成がクラスタに追加されます。テンプレート構成が付属するエディタが表示され、カレンダを定義できます。
qconf -Acal filename
-Acal オプション (ファイルからのカレンダの追加) を使用すると、新しいカレンダ構成がクラスタに追加されます。追加されたカレンダは、指定したファイルから読み取られます。
qconf -dcal calendar-name [ ,...]
qconf -mcal calendar-name
-mcal オプション (カレンダの変更) を使用すると、calendar-name という名前の既存のカレンダ構成が変更されます。エディタによって calendar-name が開かれ、定義に対して変更を行うことができます。
qconf -Mcal filename
-Mcal オプション (ファイルからのカレンダの変更) を使用すると、既存のカレンダ構成が変更されます。変更するカレンダは、指定したファイルから読み取られます。
qconf -scal calendar-name
qconf -scall
-scall オプション (カレンダリストの表示) を使用すると、構成されているすべてのカレンダのリストが表示されます。