Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド

qselect コマンドを使用したキューインスタンスの対象設定

qselect コマンドにより、キューインスタンスのリストが出力されます。オプションを指定した場合、qselect では、ユーザーが指定した条件に一致するキューインスタンスのみが表示されます。qconf コマンドと qselect を組み合わせて使用すると、変更する特定のキューインスタンスの対象設定を行うことができます。


例 8–10 キューの表示

次のコマンドにより、Linux マシン上のすべてのキューインスタンスが表示されます。


% qselect -l arch=glinux

次のコマンドにより、CPU を 2 つ搭載したマシン上のすべてのキューインスタンスが表示されます。


% qselect -l num_proc=2

次のコマンドにより、CPU を 4 つ搭載した 64 ビットの全 Solaris マシン上のすべてのキューインスタンスが表示されます。


% qselect -l arch=solaris64,num_proc=4

次のコマンドにより、アプリケーションライセンスを提供するキューインスタンスが表示されます。キューインスタンスは、事前に構成されています。


% qselect -l app_lic=TRUE

qselectqconf を組み合わせることで、1 つのコマンド行を使用して広範囲の変更を行うことができます。このためには、qselect コマンド全体を逆引用符 (` `) 内に入れ、それを qconf コマンド行の queue-list 変数の位置で使用します。


例 8–11 qconf コマンドでの qselect の使用法

次のコマンドにより、Solaris マシン上のすべてのキューインスタンスで、prolog スクリプトが sol_prolog.sh に設定されます。


% qconf -mattr queue prolog /usr/local/scripts/sol_prolog.sh `qselect -l arch=solaris`

次のコマンドにより、2 プロセッサシステム上のすべてのキューインスタンスで、属性 fluent_license が 2 に設定されます。


% qconf -mattr queue complex_values fluent_license=2 `qselect -l num_proc=2`

キューインスタンスの構成を自動化するもっとも柔軟性が高い方法は、qconf コマンドと qselect コマンドを併用する方法です。これらのコマンドを組み合わせることで、独自のカスタム管理スクリプトを構築できます。