dbwriter の起動時と連続モードの場合は、1 時間ごとに期限切れレコードが削除されます。XML ファイルで計算する値を設定できます。デフォルトでは $SGE_ROOT/dbwriter/database/<database_type>/dbwriter.xml が設定されています。<database_type> では、使用するデータベースの種類を定義します。現在、Oracle および Postgres がサポートされています。構成ファイルのパスは、 -deletion パラメータを使用して dbwriter に渡されます。
構成ファイルは XML 形式を使用しています。このファイルには、派生値と削除値の両方に対する規則が指定されています。削除規則の書式を次に示します。
最上位の開始タグ <delete> には、次の 3 つの属性があります。
scope — 削除するデータの型です。有効なエントリは job、 job_log、 share_log、ip, queue_values、ip, department_values、user_values、group_values です。この属性に基づいて、sge_ prepended と同じ名前のテーブルから値が削除されます。
time_range — time_amount の単位です。
time_amount — レコードを保持する単位 (time_range) 数です。
第 2 レベルの開始タグ <sub_scope> はオプションですが、このタグは削除の追加条件を指定します。サブスコープは、すべての *_values スコープおよび share_log スコープに対して設定できます。
1 つまたは 2 つの開始タグに対応する 2 つの終了タグを指定します。
サブスコープが *_values 規則に対して設定されている場合、そのサブスコープには、空白で区切られた、削除する変数のリストが指定されています。サブスコープが share_log に対して指定されている場合、そのサブスコープには、空白で区切られた、削除する共有ツリーノードのリストが指定されています。
次の規則では、サブスコープに指定した 4 つの変数を、sge_host_values テーブルから 7 日後に削除します。
<delete scope="host_values" time_range="day" time_amount="7"> <sub_scope>np_load_avg</sub_scope> <sub_scope>cpu</sub_scope> <sub_scope>mem_free</sub_scope> <sub_scope>virtual_free</sub_scope> </delete>
次の規則では、2 年後に sge_host_values テーブルからすべての変数を削除します。
<delete scope="host_values" time_range="year" time_amount="2"/>
次の規則では、ユーザー fred のすべてのレコードを 1 か月後に削除します。
<delete scope="share_log" time_range="month" time_amount="1"> <sub_scope>fred</sub_scope> </delete>