Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド

リソース割り当てセットについて

リソース割り当てセットを使用して、任意のジョブ要求に対して最大リソース消費量を指定することができます。リソース割り当てセットを定義すると、スケジューラはそのセットを利用し、割り当て量の超過がないことに注意しながら、次に実行可能なジョブを選択することができます。リソース割り当て量を設定することの最大の意味は、リソース割り当て量を超えないジョブだけがスケジューリングされて、実行されることです。

リソース割り当てセットでは、特定のジョブ要求に対する最大リソース割り当て量を定義します。構成された規則セットのすべてが、常に適用されます。複数のリソース割り当てセットが定義されている場合は、もっとも制限が厳しいセットが適用されます。リソース割り当てセットはどれも、1 つ以上のリソース割り当て規則で構成されます。これらの規則が順に評価され、特定の要求に合致する最初の規則が使用されます。つまり、リソース割り当てセットの中の 1 つのリソース割り当て規則が特定の要求に対する実効規則になります。

リソース割り当てセットは、次の情報で構成されます。


例 6–1 リソース割り当てセット例

次のリソース割り当てセット例は、user1user2 に対して、ホストグループ lx_hosts の各ホストの未使用仮想空間の最大割り当て量を 2 ギガバイトに制限します。

     {
        name         max_virtual_free_on_lx_hosts
        description  "resource quota for virtual_free restriction"
        enabled      true
        limit        users {user1,user2} hosts {@lx_host} to virtual_free=2g
     }