Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド

消費可能リソースの設定

コンシューマブルとしては数値属性のみが構成可能です。数値属性とは、その型が INTDOUBLE MEMORY、または TIME である属性です。

QMON Main Control」ウィンドウで「Complex Configuration」ボタンをクリックします。図 3–1 に示すように、「Complex Configuration」ダイアログボックスが表示されます。

属性に関するコンシューマブルの管理を使用可能にするには、コンプレックス構成の属性に対して Consumable フラグを設定します。たとえば次の図は、virtual_free メモリーリソースに対して Consumable フラグが設定されていることを示します。

図 3–2 「Complex Configuration」ダイアログボックス: virtual_free

次の各節で詳細が説明されている例をガイドとして、そのほかの消費可能リソースを設定します。

続いて、Grid Engine ソフトウェアに必要な容量計画を実行させる対象の各キューまたはホストに対して、complex_values リストで容量を定義する必要があります。次の図に示す例では、1G バイトの仮想記憶が現在のホストの容量値として定義されています。

図 3–3 Add/Modify Exec Host: virtual_free

そのホスト上のすべてのキューで並行して実行中のすべてのジョブの仮想記憶の要件は、累積されます。続いて使用可能な仮想記憶を決定するため、 1G バイトの容量から要件が差し引かれます。virtual_free に対するジョブ要求が使用可能な量を超える場合、ジョブはそのホスト上のキューに対して振り分けられません。


注 –

Requestable パラメータの FORCED 値を介して、リソースを要求し、仮定の消費量を指定するよう、ジョブを強制することができます。


ジョブによって明示的には要求されていない消費可能属性に関しては、管理者はリソース消費量に対してデフォルト値を事前に定義できます。このような作業に意味があるのは、前の注で説明したように、属性の要求が強制されていない場合のみです。デフォルト値として 200M バイトが設定されています。