コンプレックスにリソース属性を追加することにより、管理者は Grid Engine システムにより管理される属性のセットを拡張できます。また管理者は、ユーザー定義属性の影響を、特定のキューやホスト、またはその両方に制限することもできます。
ユーザー定義属性は、Grid Engine ソフトウェアがどのように属性を処理するかに関する、対応する定義を持つ、属性の名前付きコレクションです。1 つまたは複数のユーザー定義属性を、1 つのキュー、1 つのホスト、またはグローバルにクラスタ内の全ホストに対して関連付けることができます。キュー構成およびホスト構成に対しては、complex_values パラメータを使用します。詳細については、 「キューの構成」および 「ホストの構成」を参照してください。定義済みの属性は、デフォルトのリソース属性に加えて、それぞれキューおよびホストに対して使用可能になります。
キュー構成とホスト構成の complex_values パラメータは、キューおよびホストに対して関連付けられているユーザー定義属性に対して、具体的な値を設定する必要があります。
たとえば、次の図に示すユーザー定義リソース属性 permas、 pamcrash、および nastran が定義されます。
「Modify queue-name」ダイアログボックスの「Complex」タブに表示されているように、少なくとも 1 つ以上のキューに関して、関連付けられたユーザー定義属性のリストに、リソース属性を追加します。キューの構成方法の詳細については、「キューの構成」とその関連の節を参照してください。
また、表示されているキューは、ソフトウェアパッケージ permas の最大 10 個のライセンスを管理するよう構成されています。さらに、「Requested Resources」ダイアログボックスの「Available Resources」リストに示すように、属性 permas はジョブに対して要求可能になります。
ジョブを発行する方法の詳細については、『Sun N1 Grid Engine 6.1 ユーザーズガイド』の第 3 章「ジョブの発行」を参照してください。
または、ユーザーは次のようにコマンド行からジョブを発行し、属性を要求することができます。
% qsub -l pm=1 permas.sh |
完全な属性名 permas の代わりに、pm ショートカットを使用できます。
その結果、これらのジョブに対して適格なキューは、ユーザー定義リソース属性と関連付けられ、permas ライセンスが構成され使用可能になっているキューのみになります。