並列ジョブが正常終了するか、qdel などによって異常終了すると、その並列環境を停止する手続きが呼び出されます。この手続きの定義と構文は、起動プログラムに関して説明したものと非常によく似ています。停止手続きは、並列環境の構成で定義することもできます。たとえば、「QMON を使用した並列環境の構成」を参照してください。
停止手続きの目的は、並列環境を停止して、関係するすべてのプロセスを刈り取ることにあります。
停止手続きが並列環境プロセスの後処理に失敗すると、Grid Engine システムが、並列環境の制御下で動作しているプロセスの情報を得られないことがあります。このため、停止手続きはこれらのプロセスの後処理を行えません。当然、Grid Engine ソフトウェアは、システムが起動したジョブスクリプトに直接関係するすべてのプロセスの後処理をします。
Grid Engine システムの配布ツリーには、PVM 並列環境用のサンプル停止手続きも含まれています。このサンプルは sge-root/pvm/stoppvm.sh の下にあり、次の 2 つの引数を取ります。
Grid Engine システムによって生成されたホストファイルのパス
停止手続きの実行元ホスト名
起動手続きと同様に、停止手続きは、実行成功時にゼロの終了ステータス、失敗時にゼロ以外の終了ステータスを返すとみなされます。
最初は Grid Engine システムを使用せずに、コマンド行から停止手続きをテストする必要があります。こうすることで、手続きを Grid Engine システムの枠組みに組み込んだ場合の、追跡が困難なすべてのエラーを回避できます。