ジョブが開始しない理由が不明である場合、そのジョブに対して qalter -w v コマンドを発行します。Grid Engine ソフトウェアでは、クラスタが空であることが仮定されていて、またジョブに適したキューが使用可能であるかどうかチェックされます。
詳細な情報は、qstat -j job-id コマンドを実行することで取得できます。このコマンドは、ジョブの要求プロファイルの要約を出力します。要約には、前回のスケジューリング実行でジョブがスケジューリングされなかった理由も含まれます。ジョブ ID を使用せずに qstat -j コマンドを実行すると、前回のスケジューリング間隔でスケジューリングされなかったすべてのジョブに関する理由が要約されます。
スケジューラ構成 sched_conf(5) では、ジョブスケジューリング情報の収集をオンにする必要があります。sched_conf(5) のマニュアルページの schedd_job_info パラメータの説明、または 「QMON を使用したスケジューラ構成の変更」を参照してください。
スケジューラ sge_schedd の決定に関する詳細な情報を取得するには、qconf コマンドの -tsm オプションを使用します。このコマンドを使用すると、sge_schedd は強制的にファイルにトレース出力を書き込みます。