Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド

連続番号によるキューの選択

デフォルトのキュー選択方法を変更するもう 1 つの方法は、グローバルクラスタ構成パラメータqueue_sort_method をデフォルトの load から seq_no に変更する方法です。この設定にすると、キュー選択の第一の手段としてシステム負荷が使用されなくなります。その代わりに、キュー構成パラメータ seq_no によりキューに割り当てられた連続番号が、キュー選択の固定順序を定義します。キューは、検討対象のジョブに適切で、使用可能である必要があります。詳細については、queue_conf(5) および sched_conf (5) のマニュアルページを参照してください。

このキュー選択方法は、サイトでバッチサービスを提供するマシンが、ジョブ 1 つあたりの単純な価格の順序でランク付けされている場合に役立ちます。たとえば、マシン A であるジョブを実行すると 1 単位のコストがかかるとします。同じジョブは、マシン B では 10 単位、マシン C では 100 単位のコストがかかります。この場合の望ましいスケジューリング方法は、最初にホスト A を一杯にして、次にホスト B、そして代わりが残っていない場合だけホスト C を使用するという方法です。


注 –

キュー選択方法を seq_no に変更して、検討対象のすべてのキューの連続番号が同じ場合、キューはデフォルトの load により選択されます。