「QMON Main Control」ウィンドウで、「Scheduler Configuration」ボタンをクリックします。
「Scheduler Configuration」ダイアログボックスが表示されます。このダイアログには、2 つのタブがあります。
「General Parameters」タブ
「Load Adjustment」タブ
一般的なスケジューリングパラメータを変更するには、「General Parameters」タブをクリックします。「General Parameters」タブは次の図のようになっています。
「General Parameters」タブを使用して、次のパラメータを設定します。
Algorithm。スケジューリングアルゴリズムです。「スケジューリングアルゴリズムの変更」を参照してください。
Schedule Interval。スケジューラ実行の定期的な時間間隔です。
Reprioritize Interval。ジョブを実行するための現在のチケット量に基づき、実行ホストに対してジョブの優先順位を再決定する定期的な時間間隔です。優先順位を再決定しない場合は、このパラメータをゼロに設定します。
Max Jobs/User。1 人のユーザーおよび 1 つの UNIX グループにつき並行して実行可能なジョブの最大数です。「ユーザー 1 人またはグループ 1 つあたりのジョブ数の制限」を参照してください。
Sort by。負荷によるソート、または連続番号によるソートの、キューソート方法。「連続番号によるキューの選択」を参照してください。
Job Scheduling Information。qstat -j によりジョブスケジューリング情報へアクセス可能であるかどうか、またはジョブ ID 範囲に関してのみこの情報が収集されるかどうかを指定します。ジョブスケジューリング情報の一般的な収集は、保留中のジョブ数がきわめて多い場合にのみ一時的に使用してください。
スケジューラ監視は、一部のジョブが振り分けられない理由を調べるのに役立ちます。ただし、すべてのジョブに関してこの情報を常に提供すると、リソースを消費することがあります。通常、このような情報は必要ありません。
Load Formula。ホストとキューをソートするために使用する負荷の式です。
Flush Submit Seconds。ジョブが発行されてから、スケジューラがトリガーされるまで、スケジューラが待機する秒数です。ジョブが発行されたあとのフラッシュを使用不可にするには、このパラメータをゼロに設定します。
Flush Finish Seconds。ジョブが完了してから、スケジューラがトリガーされるまで、スケジューラが待機する秒数です。ジョブが完了したあとのフラッシュを使用不可にするには、このパラメータをゼロに設定します。
Maximum Reservation。スケジューリング間隔内でスケジューリング可能なリソース予約の最大数です。「リソース予約およびバックフィリング」を参照してください。
Params。この設定を使用して、スケジューラに渡す追加のパラメータを指定します。Params は、PROFILE または MONITOR になります。PROFILE を指定した場合、スケジューラは各スケジューリング実行を要約したプロファイリング情報を記録します。MONITOR を指定した場合、スケジューラは各実行スケジューリングに関する情報を、ファイル sge-root/ cell/common/schedule に記録します。
デフォルトでは、Grid Engine システムは、固定スケジュール間隔でジョブ実行をスケジューリングします。「Flush Submit Seconds」および「Flush Finish Seconds」パラメータを使用すると、ただちにスケジュールを行うよう構成できます。詳細については、「直接スケジューリング」を参照してください。
負荷調整パラメータを変更するには、「Load Adjustment」タブをクリックします。「Load Adjustment」タブは次の図のようになっています。
「Load Adjustment」タブを使用して、次のパラメータを設定します。
Decay Time。負荷調整の減少時間です。
現在調整値が定義されているすべての負荷および消費可能属性を一覧表示する、負荷調整値のテーブルです。
リストに負荷値を追加するには、「Load」または「Value」カラムヘッダーをクリックします。ホストに関連付けられているすべてのリソース属性とともに、選択リストが表示されます。
図 1–2 に「Attribute Selection」ダイアログボックスを示します。「Consumable/Fixed Attributes」テーブルの「Load」カラムにリソース属性を追加するには、いずれかの属性を選択してから「OK」をクリックします。
既存の値を変更するには、「Value」フィールドをダブルクリックします。
リソース属性を削除するには、属性を選択してから Control + D キーを押すか、マウスボタン 3 をクリックします。削除を確認するダイアログボックスが表示されます。
内容説明については、「システム負荷のスケーリング」を参照してください。スケジューラ構成の詳細については、sched_conf(5) のマニュアルページを参照してください。