『Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド』は、N1TM Grid Engine 6.1 ソフトウェアが稼働する、ネットワークコンピュータホストのシステム設定と管理の方法に関する基本的な情報について説明します。
このガイドの内容説明と解説は、経験豊富なシステム管理者を対象としています。
『Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド』は、次の章で構成されています。
第 1 章「ホストとクラスタの構成」では、ホストとクラスタの一般的な内容説明を行い、それらの構成方法を詳細に解説します。
第 2 章「キューおよびキューカレンダの構成」では、さまざまなカテゴリのコンテナとして機能する、キューについて説明します。この章では、クラスタキューとキューインスタンスの構成方法を完全に解説します。
第 3 章「コンプレックスリソース属性の構成」では、Grid Engine システムがコンプレックスを使用して、(ユーザーがジョブに関して要求可能なリソースを含む) すべての関連情報を定義する方法について説明します。管理者は、環境の要件に適合するよう、コンプレックスリソース属性を構成します。この章では、リソース属性の構成方法を詳細に解説します。
第 4 章「ユーザーアクセスの管理」 では、Grid Engine システムのさまざまな種類のユーザーに関する内容説明を行います。この章では、ユーザーのアクセス権とプロジェクトのアクセス権を設定および管理する方法を解説します。
第 5 章「ポリシーとスケジューラの管理」では、使用可能なユーザーポリシーの種類の詳細な内容説明を行います。この章では、これらのポリシーをコンピューティング環境に適合させる方法を解説します。また、第 5 章では、スケジューラを構成および変更する方法についても説明します。
第 6 章「リソース割り当ての管理」では、N1 Grid Engine ソフトウェアのリソース割り当て機能を使用して、ユーザー、プロジェクト、ホスト、クラスタキュー、または並列環境別にリソースを制限する方法を説明します。
第 7 章「特別な環境の管理」では、Grid Engine システムがどのように並列環境と適合するかについて説明し、並列環境の構成方法を詳細に解説します。またこの章ではチェックポイント設定環境の設定方法と使用方法についても説明します。
第 8 章「そのほかの管理作業」では、レポートおよびアカウンティングの統計の収集方法、Grid Engine システム構成ファイルの自動バックアップ方法、ファイルやスクリプトを使用したキュー、ホスト、環境などのオブジェクトの追加または変更の方法について説明します。
第 9 章「チューニング、エラーメッセージ、および障害追跡」では、Grid Engine システムを チューニングするいくつかの方法を説明します。また、Grid Engine システムによりエラーメッセージがどのように取得されるか、およびデバッグモードでソフトウェアを実行する方法についても説明します。
第 10 章「DBWriter の構成」では、ARCo 機能の一部である DBWriter の変更方法について説明します。
このガイドの内容の一部は、もともとは Sun Grid Engine プロジェクトの Web サイトの「How-To」セクションに掲載されていたものです。頻繁に更新されるため、この Web サイトは Grid Engine システムの管理者にとって特別な価値があるため、アクセスする価値があります。
このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。
表 P–1 表記上の規則
字体または記号 |
意味 |
例 |
|
---|---|---|---|
AaBbCc123 |
コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 |
.login ファイルを編集します。 ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。 system% |
|
AaBbCc123 |
ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 |
system% su password: |
|
AaBbCc123 |
変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 |
ファイルを削除するには、rm filename と入力します。 |
|
『 』 |
参照する書名を示します。 |
『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 |
|
「 」 |
参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 |
第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 |
|
\ |
枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 |
|
次の表に、C シェル、Bourne シェル、および Korn シェルのデフォルトの UNIX® システムプロンプト、およびスーパーユーザーのプロンプトを紹介します。
表 P–2 シェルプロンプト
シェル |
プロンプト |
---|---|
C シェル |
machine_name% |
C シェルのスーパーユーザー |
machine_name# |
Bourne シェルおよび Korn シェル |
$ |
Bourne シェルおよび Korn シェルのスーパーユーザー |
# |