Sun Management Center 4.0 インストールと構成ガイド

アプリケーション面からの編成

システム管理においてアプリケーションは複雑な存在です。アプリケーションがどのような要素から構成されているかを管理的な視点から確認するのは容易ではありません。特に、適切な稼働を目的としてアプリケーションが分散され、多数の外部サービスに依存している場合はとりわけ困難でしょう。このため、アプリケーションを編成してから Sun Management Center のインストールをする必要があります。問題が実際に発生するまで因果関係の検討を先延ばしにすることがあってはいけません。初期分析を実施することで効率向上の一助となり、アプリケーションレベルの問題の解決策につながります。

アプリケーションを重視した Sun Management Center 環境を構成する場合は、一般にトポロジコンテナにホスト、モジュール、および特定のオブジェクトを混在させます。この場合、一部のホストを完全にそのアプリケーション専用とし、ほかのホストはそのアプリケーションを正常に稼動させるために部分的に使用するだけにとどめるという方法を採ることができます。たとえば、コーポレートディレクトリサービスを使用するアプリケーションの場合、アプリケーションの処理上、そのディレクトリサービスが健全に機能していることが重要視されますが、サーバー上のほかのサービスの健全性はアプリケーションにとって重要ではなく必須要件ではありません。