Sun Management Center 4.0 インストールと構成ガイド

Procedureインストールクライアント情報を JumpStart サーバーに追加する

  1. JumpStart サーバーに root としてログインします。

  2. Solaris installation CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。

    CD-ROM の Tools ディレクトリに移動します。


    # cd /DiskMountDir/s0/Solaris_2.8/Tools
    
  3. 各インストールクライアントのシステム識別情報を確認します。

    JumpStart サーバーは、各インストールクライアントに関する次の情報を必要とします。

    • 名前

    • Ethernet アドレス

    • IP アドレス

    • アーキテクチャー

    各インストールクライアントにログインし、次のように arp および uname コマンドを使用して、インストールクライアントの Ethernet アドレス、IP アドレス、名前、およびアーキテクチャーを表示します。


    > arp clienthost
    clienthost (111.222.123.124) at 8:0:80:e4:23:eb permanent published
    > uname -a
    SunOS clienthost 5.9 Generic_112233-01 sun4u sparc SUNW

    上記の例では、clienthost がインストールクライアントで、その Ethernet アドレスが 8:0:80:e4:23:eb、IP アドレスが 111.222.123.124、アーキテクチャーが sun4u です。

  4. 各インストールクライアントのシステム識別情報を JumpStart サーバーに追加します。

    インストールクライアント情報を JumpStart サーバーに追加するには、次のように add_install_client コマンドを使用します。


    add_install_client \
    -c JumpStart_profile_server:path_to_configuration_directory \
    -s JumpStart_install_server:path_to_operating_environment_image \
    -p JumpStart_profile_server:path_to_SYSIDCFG_file \
    -e install_client_ethernet_address \
    -i install_client_IP_address \
    install_client_name install_client_architecture
    

    たとえば、システムが次のように構成されていると仮定します。

    • マシン bootserver01 は JumpStart ブートサーバー兼プロファイルサーバー兼インストールサーバー

    • マシン bootserver01 上の JumpStart 構成ディレクトリは /export/home/JumpStart/jumpstart

    • マシン bootserver01 上の JumpStart オペレーティング環境イメージディレクトリは /export/home/JumpStart/Solaris_9

    • システム識別構成ファイルの sysidcfg は JumpStart 構成ディレクトリの /export/home/JumpStart/jumpstart 内に存在

    • インストールクライアントの Ethernet アドレスは 8:0:80:e4:23:eb で、IP アドレスは 111.111.123.124

    • インストールクライアントの名前は clienthost で、そのアーキテクチャーは sun4u

    このインストールクライアント clienthost を追加するには、次のように add_install_client コマンドを使用します。


    # ./add_install_client -c bootserver01:/export/home/JumpStart/jumpstart \
      -s bootserver01:/export/home/JumpStart/Solaris_8 \
      -p bootserver01:/export/home/JumpStart/jumpstart \
    -e 8:0:80:e4:23:eb -i 111.111.123.124 \
      clienthost sun4u 
      Adding Ethernet number for clienthost to /etc/ethers
      making /tftpboot
      enabling tftp in /etc/inetd.conf
      starting rarpd
      starting bootparamd
      updating /etc/bootparams
      copying inetboot to /tftpboot

    インストールクライアントのシステム情報を JumpStart サーバーに追加すると、次の手順で説明するように、JumpStart を使用して、Solaris オペレーティング環境と Sun Management Center ベースエージェントをインストールできます。

    add_install_client コマンドとオプションの詳細は、add_install_client(1m) のマニュアルページを参照してください。

  5. 各インストールクライアントをブートします。

    1. クライアントマシンにシングルユーザーモードで、root としてログインします。

    2. ok プロンプトで、boot net - install コマンドを入力します。

      次に例を示します。


      {2} ok boot net - install
      

      JumpStart サーバーからクライアントシステムをブートします。JumpStart プロファイルの示す Solaris オペレーティング環境がインストールされます。このプロファイルは、ルールファイル内の該当するルールによって各インストールクライアントに割り当てられています。Solaris オペレーティング環境のインストールが完了すると、Sun Management Center 4.0 ベースエージェントがインストールされ、インストールクライアントがリブートします。

      インストールクライアントのリブートが完了すると、JumpStart 終了スクリプトの指定にしたがって、Sun Management Center ベースエージェントがセットアップされます。 セキュリティーパスワードシードと SNMP コミュニティー文字列を終了スクリプトにハードコードしている場合は、ベースエージェントが自動的にセットアップされます。パスワードシードと SNMP コミュニティー文字列を終了スクリプトにハードコードしていない場合は、インストールクライアントごとにベースエージェントセットアッププロンプトに応答する必要があります。