Sun Management Center 4.0 インストールと構成ガイド

es-start によるコンポーネントの起動

es-start コマンド行スクリプトを使用して、特定の Sun Management Center コンポーネントを起動できます。es-start コマンドの構文は次のとおりです。

es-start -achlYAS [-y instance-name] [ -- args... ]

注 –

es-start は、SMF を使用して Sun Management Server サービスを開始します。


次の表は、es-start コマンドのパラメータの説明です。

表 8–1 es-start のオプション

オプション 

パラメータ 

定義 

-a

 

エージェントを起動します 

-c

 

コンソールを起動します 

-c

-- -XmxNNm

64M バイトのデフォルトヒープサイズでコンソールを起動します

-c

-- -p port-number

コンソールを起動し、port-number を使用してデフォルトポートを上書きします

-c -n

login-file

コンソールを起動し、login-file を使用して、ユーザー名とパスワード、ホスト、ポート情報を提供します

-h

 

es-start のオプションを一覧を表示します

-l

 

プラットフォームエージェントを起動します 

-y

instance-name

プラットフォームエージェントの新しいインスタンスを起動します (instance-name はプラットフォームインスタンスの名前)

-Y

 

プラットフォームエージェントのインスタンスをすべて起動します 

-A

 

コンソール以外のコンポーネントをすべて起動します 

-S

 

サーバーとサーバーのサブコンポーネントをすべて起動します 

-S

-- -XmxNNm

サーバーおよびすべてのサーバーコンポーネントを起動します (引数は、起動時にコンソールまたはサーバーに渡される) 

 

login-file は、-c および - n オプションと組み合わせて、ログイン情報を読み出すテキストファイルの指定に使用します。書式は次のとおりです。


username=user
password=password
serverhost=local-host
serverport=port-namber

注 –

コンソールを起動するユーザーは、login-file で指定したユーザー名と同じである必要があります。


次の例は、es-start とそのパラメータの使用方法を示しています。

Sun Management Center プロセスをすべて起動するには、次のように入力します。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A

ログイン情報を指定したファイルを使用して、コンソールを自動的に起動することができます。このためには、login-file を作成し、次のように入力します。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c -n login-file

コンソールとサーバー、エージェントを起動するには、次のように入力します。


# /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -Ac

コンソールの起動時に最大のヒープサイズを指定するには、es-start-c パラメータと -X パラメータを使用します。


 # /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c -- -Xmx100m

コンソールの起動時に特定のポートを指定するには、 es-start-c パラメータと -p パラメータを使用します。


 # /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -c -- -p 2090

サーバーの起動時に最大のサーバーヒープサイズを指定するには、es-start-s パラメータと -X パラメータを使用します。


# es-start -S -- -Xmx100m