二次トラップ宛先を管理するには、es-trapdest コマンドを使用します。
es-trapdest コマンドの構文は次のとおりです。
es-trapdest [-c] [-a host:port] [-v] [-u] [-f] [-d entrynum ] [-l]
オプション |
パラメータ |
説明 |
---|---|---|
-c |
エージェントプラットフォームなどの Sun Management Center コンポーネント。 デフォルトのコンポーネントは agent です。 |
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-l |
現在指定されている二次トラップ宛先の一覧を表示します。 |
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-d |
entrynum |
現在指定されている二次トラップ宛先を削除します。 entrynum は、現在指定されている二次トラップ宛先から削除する宛先の番号です。entrynum は、-l オプションに示された番号である必要があります。 |
-a |
host:port |
新しい二次トラップ宛先を追加します。 |
-v |
SNMP バージョン (SNMPv1、SNMPv2c、SNMPv2u、または SNMPv3 のいずれか) |
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-u |
SNMP ユーザー/コミュニティー |
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-f |
トラップフィルタ。宛先に送信する OID またはトラップ名のリスト。先頭要素が NOT の場合、指定以外のすべてのトラップが送信されます。 |
es-trapdest -a コマンドで新しい二次トラップ宛先を追加するときには、 次のパラメータも指定できます。
SNMP のバージョンを指定します (SNMPv1、SNMPv2c、SNMPv2u、または SNMPv3 のいずれか)。
SNMP コミュニティーまたはユーザー名を指定します。
トラップフィルタを指定します。
トラップフィルタの指定では、フィルタ条件の一覧を指定します。つまり、数値の OID 接頭辞、あるいは、次のようなニーモニックのトラップ名を連続して指定します。
sunmcTraps
snmpTraps
coldStart
warmStart
linkDown
linkUp
authenticationFailure
トラップ名 sunmcTraps は Sun Management Center エンタープライズ固有なすべてのトラップの OID 接頭辞を表し、トラップ名 snmpTraps は SNMP RFC で定義されているすべての標準トラップの OID 接頭辞を表します。
トラップフィルタは正または負で指定できます。正のフィルタは、トラップを送信することを意味します。負のフィルタは、トラップを送信しないことを意味します。負のフィルタを指定するには、最初の条件として NOT を指定します。
たとえば、標準の SNMP トラップだけを二次トラップ宛先に転送するには、-f "snmpTraps" というフィルタを指定します。
Sun Management Center エンタープライズ固有なトラップ以外のすべてのトラップを二次トラップ宛先に転送するには、-f "NOT sunmcTraps" というフィルタを指定します。
空白が含まれるフィルタを指定するときには、シェルが解釈を誤ることがないように、引用符で囲む必要があります。
次のコマンドは、Sun Management Center エージェントの warmStart トラップと coldStart トラップだけを受信する二次トラップ宛先として machine02:162 を追加します。
es-trapdest -a machine02:162 -f "warmStart coldStart"
プラットフォームエージェントの各インスタンスは独自の二次トラップ宛先を持つことができます。プラットフォームエージェントの特定のインスタンスに二次トラップ宛先を指定するには、es-trapdest コマンドに -c instance オプションを指定します。instance はプラットフォームエージェントのインスタンスの名前です。es-trapdest コマンドに -c オプションを指定しない場合、es-trapdest コマンドは agent のデフォルト値を使用して、Sun Management Center エージェントコンポーネントの二次トラップ宛先を管理します。