JumpStart サーバーに root としてログインします。
Solaris installation CD 1 of 2 を CD-ROM ドライブに挿入します。
CD-ROM の Tools ディレクトリに移動します。
# cd /DiskMountDir/s0/Solaris_2.8/Tools |
各インストールクライアントのシステム識別情報を確認します。
JumpStart サーバーは、各インストールクライアントに関する次の情報を必要とします。
名前
Ethernet アドレス
IP アドレス
アーキテクチャー
各インストールクライアントにログインし、次のように arp および uname コマンドを使用して、インストールクライアントの Ethernet アドレス、IP アドレス、名前、およびアーキテクチャーを表示します。
> arp clienthost clienthost (111.222.123.124) at 8:0:80:e4:23:eb permanent published > uname -a SunOS clienthost 5.9 Generic_112233-01 sun4u sparc SUNW |
上記の例では、clienthost がインストールクライアントで、その Ethernet アドレスが 8:0:80:e4:23:eb、IP アドレスが 111.222.123.124、アーキテクチャーが sun4u です。
各インストールクライアントのシステム識別情報を JumpStart サーバーに追加します。
インストールクライアント情報を JumpStart サーバーに追加するには、次のように add_install_client コマンドを使用します。
add_install_client \ -c JumpStart_profile_server:path_to_configuration_directory \ -s JumpStart_install_server:path_to_operating_environment_image \ -p JumpStart_profile_server:path_to_SYSIDCFG_file \ -e install_client_ethernet_address \ -i install_client_IP_address \ install_client_name install_client_architecture |
たとえば、システムが次のように構成されていると仮定します。
マシン bootserver01 は JumpStart ブートサーバー兼プロファイルサーバー兼インストールサーバー
マシン bootserver01 上の JumpStart 構成ディレクトリは /export/home/JumpStart/jumpstart
マシン bootserver01 上の JumpStart オペレーティング環境イメージディレクトリは /export/home/JumpStart/Solaris_9
システム識別構成ファイルの sysidcfg は JumpStart 構成ディレクトリの /export/home/JumpStart/jumpstart 内に存在
インストールクライアントの Ethernet アドレスは 8:0:80:e4:23:eb で、IP アドレスは 111.111.123.124
インストールクライアントの名前は clienthost で、そのアーキテクチャーは sun4u
このインストールクライアント clienthost を追加するには、次のように add_install_client コマンドを使用します。
# ./add_install_client -c bootserver01:/export/home/JumpStart/jumpstart \ -s bootserver01:/export/home/JumpStart/Solaris_8 \ -p bootserver01:/export/home/JumpStart/jumpstart \ -e 8:0:80:e4:23:eb -i 111.111.123.124 \ clienthost sun4u Adding Ethernet number for clienthost to /etc/ethers making /tftpboot enabling tftp in /etc/inetd.conf starting rarpd starting bootparamd updating /etc/bootparams copying inetboot to /tftpboot |
インストールクライアントのシステム情報を JumpStart サーバーに追加すると、次の手順で説明するように、JumpStart を使用して、Solaris オペレーティング環境と Sun Management Center ベースエージェントをインストールできます。
add_install_client コマンドとオプションの詳細は、add_install_client(1m) のマニュアルページを参照してください。
各インストールクライアントをブートします。
クライアントマシンにシングルユーザーモードで、root としてログインします。
ok プロンプトで、boot net - install コマンドを入力します。
次に例を示します。
{2} ok boot net - install |
JumpStart サーバーからクライアントシステムをブートします。JumpStart プロファイルの示す Solaris オペレーティング環境がインストールされます。このプロファイルは、ルールファイル内の該当するルールによって各インストールクライアントに割り当てられています。Solaris オペレーティング環境のインストールが完了すると、Sun Management Center 4.0 ベースエージェントがインストールされ、インストールクライアントがリブートします。
インストールクライアントのリブートが完了すると、JumpStart 終了スクリプトの指定にしたがって、Sun Management Center ベースエージェントがセットアップされます。 セキュリティーパスワードシードと SNMP コミュニティー文字列を終了スクリプトにハードコードしている場合は、ベースエージェントが自動的にセットアップされます。パスワードシードと SNMP コミュニティー文字列を終了スクリプトにハードコードしていない場合は、インストールクライアントごとにベースエージェントセットアッププロンプトに応答する必要があります。