Sun Management Center 4.0 インストールと構成ガイド

レガシー SNMP エージェントをエージェントのサブエージェントとして定義する

レガシー SNMP エージェントとは、Sun Management Center エージェントフレームワークに含まれない SNMP エージェントのことです。1 つ以上のレガシーエージェントを Sun Management Center で使用する場合は、それらのエージェントを Sun Management Center エージェントのサブエージェントとして構成する必要があります。

次の基準を満たすかぎり、どのようなレガシー SNMP エージェントでも Sun Management Center エージェントのサブエージェントとして構成できます。

次の作業は、Sun Management Center サーバーまたはエージェント、あるいはサーバーとエージェントの両方がインストールされたマシンに適用できます。

Procedureレガシー SNMP エージェントをエージェントのサブエージェントとして構成する

  1. root としてログインします。

  2. /var/opt/SUNWsymon/cfg/subagent-registry-d.x ファイルが存在しない場合は、/opt/SUNWsymon/base/cfg ディレクトリからファイルをコピーします。


    # cp /opt/SUNWsymon/base/cfg/subagent-registry-d.x /var/opt/SUNWsymon/cfg/
    
  3. /var/opt/SUNWsymon/cfg/subagent-registry-d.x ファイルにある次のブロックに類似したブロックを見つけます。


    # sa2 = {
    #    type             = legacy
    #    persist          = false
    #    snmpPort         = "20001"
    #    errorAction      = restart
    #    startCommand     = "/usr/lib/snmp/mibiisa -p %port"
    #    stopCommand      = "kill -9 %pid"
    #    pollInterval     = 60
    #    pollHoldoff      = 60
    #    oidTrees         = 1.3.6.1.2.1
    #    snmpVersion      = SNMPv1
    #    securityLevel    = noauth
    #    securityName     = public
    # }
  4. 各行の先頭にあるコメント記号 (#) を削除して、コードを次のようにします。


    sa2 = {
        type             = legacy
        persist          = false
        snmpPort         = "20001"
        errorAction      = restart
        startCommand     = "/usr/lib/snmp/mibiisa -p %port"
        stopCommand      = "kill -9 %pid"
        pollInterval     = 60
        pollHoldoff      = 60
        managedTrees     = "mib-2 sun"
        oidTrees        = 1.3.6.1.2.1
        snmpVersion      = SNMPv1
        securityLevel    = noauth
        securityName     = public
     }
  5. これらのコードを次のように変更します。

    • sa2 は、エージェントの一意のサブエージェント名に変更します。

    • type には legacy を設定します。

    • Sun Management Center エージェントの終了時にサブエージェントが停止する場合は、persistfalse に設定します。この値が true の場合は、Sun Management Center エージェント はその終了時にサブエージェントを停止しません。

    • snmpPort には、サブエージェントを実行する UDP ポート番号を設定します。

    • errorAction には、restartignore、または kill のいずれかを設定します。restart オプションを使用すると、Sun Management Center エージェントはサブエージェントとの通信時にエラーが発生した場合に再起動を試みます。

    • startCommand には、サブエージェントの起動に必要なコマンドを設定します。このコマンドには %port を含める必要があります。これは、snmpPort で指定された値に置き換えられます。

    • stopCommand に、プロセス停止用のコマンドを設定します。サブエージェントプロセスのプロセス ID (PID) は、%pid で表すことができます。

    • pollInterval には、Sun Management Center エージェントがサブエージェントをポーリングする時間 (秒単位) を設定します。

    • pollHoldoff には、Sun Management Center エージェントがサブエージェントを起動してから、最初のポーリングが実行するまでの時間 (秒単位) を設定します。

    • oidTrees には、サブエージェントで管理される SNMP OID を空白文字で区切った一覧を設定します。

    • snmpVersion には、SNMPv1 SNMPv2、または SNMPv3 のいずれかを設定します。

    • securityLevel には、priv auth、または noauth のいずれかを設定します。

    • securityName には、使用する SNMPv1 コミュニティー名または SNMPv2 セキュリティー名を設定します。

    詳細は、ファイル subagent-registry-d.x 内の説明を参照してください。

  6. Sun Management Center を停止し、再起動して、変更を適用します。

    1. /opt/SUNWsymon/sbin/es-stop -A と入力して Sun Management Center を停止します。

      すべてのプロセスが正常に停止するのを待ちます。

    2. /opt/SUNWsymon/sbin/es-start -A と入力して Sun Management Center を起動します。

      すべてのプロセスが正常に起動するのを待ちます。

    詳細は、第 8 章「Sun Management Center の起動と停止」を参照してください。