サーバーレイヤーの性能に影響を与える主な要因には、以下があります。
Sun Management Center コンポーネントの同時起動
トポロジグループの構成
管理作業
コンソールユーザー数
サーバーレイヤーと多数のエージェントの「同時起動」は、サーバーレイヤーの性能に悪影響を与える可能性があります。また、何百ものエージェントを管理するサーバーレイヤーを初期化すると、コンソールの応答速度が低下したり、一時的に一部のエージェントにアクセスできなくなったりする可能性があります。
Sun Management Center サーバーコンテキスト内のトポロジグループの個数が、次の値を超えてはいけません。
小型サーバー - 25 個
中型サーバー - 50 個
大型サーバー - 75 個
トポロジグループのすぐ下の子オブジェクトの最大数は 256 個です。最適な性能を維持するには、トポロジグループの子オブジェクトの数が 100 個を超えてはいけません。
Performance Reporting Manager アドオンをインストールしている場合、Performance Reporting Manager がデータを最適収集ができるようにするには、各トポロジドメインの Sun Management Center エージェント数が 200 を超えないようにします。
Sun Management Center サーバーのアクティビティーは、次の要因によって変わります。
ユーザーが開始する処理の数
管理対象となるホストシステムの安定性とアクティビティー
ホストシステムによって読み込まれる管理モジュールの数
アラームしきい値の指定と管理対象となるプロパティーのルールパラメータ
最後の 2 つの要因は、管理対象ノードがイベント処理の形で管理アクティビティーを生成する傾向を大いに促します。
結果として、アラームしきい値を適切に構成していない場合、アドオンが存在しなくても、かなりの管理作業が発生する可能性があります。逆にいえば、管理対象システムが安定したものでアラームしきい値も適切であれば、多数のアドオンが存在しても管理作業はわずかしか発生しない場合があります。
Sun Management Center の同時コンソールユーザーセッションが増えると、サーバーレイヤーの負荷がわずかに高まります。ここで、アクティブなユーザー数は、小規模構成の場合は 5 人、中規模構成の場合は 10 人、大規模および超大規模構成の場合は 15 人であると仮定します。また、ユーザーが実行しているアクティビティーは、管理されたプロパティーデータおよびイベントのブラウズや、データプロパティーの属性の編集などであると仮定します。
ユーザーによって開始される作業の中には、処理が実行される間サーバーレイヤーの性能に一時的に影響を与えるものがあります。
100 個以上のエージェントを対象とした「大規模なグループ操作」の場合は、相当のサーバーリソースを消費する可能性があります。このようなオペレーションは、変更によって管理対象エージェントでアラームが生成されるとサーバーの性能にさらに影響を与える可能性があります。これらのアラームは、イベント処理という形で管理アクティビティーをさらに発生させます。
サーバーの管理対象にする新しいエンティティーを多数追加する処理を伴う「ネットワーク検出操作」を行うと、その処理中にサーバーレイヤーホストに相当の負荷を与える可能性があります。
管理対象となる新しいエンティティーを多数追加する処理を伴うトポロジデータのインポート作業を行うと、エンティティーの追加中にサーバーレイヤーの応答速度が低下する可能性があります。
ユーザーによって開始されるこれらのアクションの影響は、同時実行を避ける、大規模のオペレーションを細分化する、可能であればピーク時以外に作業を行う (あるいはスケジューリングする) などの方法で最小限に抑えることができます。