この節では、DSCC の設定に関する次のような点について記載します。
デフォルトの共通エージェントコンテナのポート番号は 11162 です。共通エージェントコンテナは、DSCC エージェントポートを jmxmp-connector-port として定義します。管理上の理由で、DSCC エージェントと共通エージェントコンテナに別のポート番号を使用する必要がある場合は、次の手順に従います。
DSCC を使用してこの作業を実行することはできません。この手順で説明しているように、コマンド行を使用してください。
root として、jmxmp-connector-port の既存のポート番号を確認します。
$ su Password: # cacaoadm list-params ... jmxmp-connector-port=11162 ... |
DSCC エージェントのポート番号を変更します。
DSCC エージェントのポート番号を変更するときは、共通エージェントコンテナを停止する必要があります。
# cacaoadm stop # cacaoadm set-param jmxmp-connector-port=new-port # cacaoadm start |
このコマンドの場所については、「コマンドの場所」を参照してください。
DSCC で、サーバーの登録を解除してから、新しいDSCC エージェントのポート番号でそれらを再登録します。
また、新しいサーバーを作成する場合は、デフォルト以外の DSCC エージェントのポート番号を指定する必要があります。
Directory Service Manager パスワードをリセットするには、次の手順で示すように DSCC を使用します。
「DSCC にアクセスする」で説明するように DSCC にアクセスします。
「設定」タブをクリックし、次に「Directory Service Manager」を選びます。
パスワードを変更する Directory Service Manager の名前をクリックします。
プロパティー画面で新しいパスワードを入力します。
新しいパスワードをもう一度「パスワードの確認」フィールドに入力して確認します。[OK]をクリックして、変更を保存します
DSCC セッションは、一定の時間が経過するとタイムアウトになり、ユーザーは DSCC からログアウトさせられます。タイムアウト遅延を延長するには、次の手順に従います。この手順では、DSCC および Sun Java Web Console 内のほかのすべてのアプリケーションのタイムアウトを延長します。
DSCC を使用してこの作業を実行することはできません。この手順で説明しているように、コマンド行を使用してください。
# wcadmin add -p -a ROOT session.timeout.value=mm |
mm は、タイムアウトまでの時間 (分) です。
たとえば、タイムアウトを 2 時間に設定するには、次のように入力します。
$ su Password: # wcadmin add -p -a ROOT session.timeout.value=120 Set 1 properties for the ROOT application. # wcadmin list -p Shared service properties (name, value): session.timeout.value 120 ... |
Sun Java Web Console を再起動します。
# smcwebserver restart Shutting down Sun Java(TM) Web Console Version 3.0.2 ... Starting Sun Java(TM) Web Console Version 3.0.2 ... The console is running. |
これらのコマンドの場所については、「コマンドの場所」を参照してください。
DSCC には、DSCC に登録されているサーバーが表示されます。
DSCC がインストールされているマシンで問題が発見された場合は、DSCC を別のマシンにインストールし、次にサーバーを再登録します。ただし、これにはかなり時間がかかる可能性があります。DSCC を使ってサーバーにすぐにアクセスする場合は、DSCC フェイルオーバーを設定できます。
DSCC フェイルオーバーを設定する場合は、次のような点を考慮に入れてください。
登録済みサーバーのすべての情報は、DSCC レジストリに格納される。このレジストリは Directory Server インスタンスである。管理コマンド dsadm および dsconf で、レジストリを管理できます。
DSCC レジストリには、次のようなデフォルトの特性があります。
Solaris — /var/opt/SUNWdsee/dscc6/dcc/ads
Linux および HP-UX — /var/opt/sun/dscc6/dcc/ads
Windows — C:\Program Files\Sun\DSEE\var\dscc6\dcc\ads
cn=dscc
LDAP 3998、LDAPS 3999
DSCC を複数のマシンにインストールしたあとは、DSCC レジストリサフィックス間にレプリケーションを設定できます。第 10 章「Directory Server のレプリケーション」で説明するレプリケーションコマンド行の手順に従います。あるいは、単純なレプリケーション設定の例については、dsconf(1M) のマニュアルページを参照してください。
レプリケーションを設定したら、別のマシンから DSCC に登録されているサーバーと同じサーバーにアクセスできます。たとえば、host1 および host2 上のDSCC レジストリサフィックス間にレプリケーションを設定する場合は、 https://host1:6789 または https://host2:6789 のいずれかにある DSCC で同じサーバーを管理できます。ホストで障害が発生した場合は、もう一方のホストから DSCC にアクセスします。
DSCC のトラブルシューティングの詳細は、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 Installation Guide』の「To Troubleshoot Directory Service Control Center Access」を参照してください。