Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 配備計画ガイド

レプリケーションの圧縮

グループ化とウィンドウのメカニズムに加えて、Solaris および Linux プラットフォームではレプリケーションの圧縮も設定できます。レプリケーションの圧縮は、レプリケーションの流れを効率化します。それによって、WAN を介したレプリケーションでのボトルネックの発生率が大幅に削減されます。レプリケートされるデータを圧縮すると、CPU 性能は十分だが帯域幅が狭いネットワークや、一括変更をレプリケートする場合など、特定の場合でのレプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。また、大きなエントリを含むリモートレプリカを初期化する場合も、レプリケーションの圧縮によって利点が得られます。広いネットワーク帯域幅が存在する LAN (ローカルエリアネットワーク) ではこのパラメータを設定しないでください。圧縮と圧縮解除の計算によってレプリケーションの速度が低下するためです。

レプリケーションメカニズムは、Zlib 圧縮ライブラリを使用します。予測されるレプリケーション使用率に対して WAN 環境で最高の結果が得られる圧縮レベルを実験的にテストし、選択してください。

レプリケーションの圧縮を設定する方法の詳細については、『Sun Java System Directory Server Enterprise Edition 6.2 管理ガイド』「レプリケーションの圧縮の設定」を参照してください。